キセキの６人目はオネェ系。【第３Ｑ】

８９話―眼鏡再び。 ページ5

AShift


爽汰ちゃんと涼太の謎の睨み合いを他所に、なにを食べようかとメニューを開く。
え？席を移動しないのかって？だってもう座っちゃったし。それに、涼太がもう少し奥に詰めてくれれば爽汰ちゃん座れるでしょ。なんなら膝の上にでも座らせようかしら。



ガラッ。



「「「ん？」」」

緑間「……！？」

高尾「あれっ？誠凛の皆さんじゃないですか！さっき振りっすね！」

緑間「……帰るのだよ。」

ガラッと店から出ようとした瞬間大嵐？が。










緑間「で、何故いるのだよ。」

火神「それはコッチの台詞だよ。」

緑間「お前には聞いていない。」

急な雨により渋々ここに留まることになった真ちゃん達。いかにも仕方なくだからな、という表情でアタシ達の席に座った。

『まぁまぁ。そんなに嫌な顔しなくても良いじゃない。』

不貞腐れている真ちゃんの機嫌を直そうとなんとか話題を振る。何で今日は皆不貞腐れるの。





緑間「……お前のその隣に付いている化け物はなんなのだよ。」

『は？』

緑間「だから、さっきからAの腕にしがみついているお前はなんなのだよ。」

『あぁ、爽汰ちゃんのこと？』

涼太との睨み合いが終わったのか、アタシの腕にしがみついていた爽汰ちゃん。真ちゃんはそれがずっと気になっていたらしい。化け物て。

清水「……ついさっきまでマネージャーとして試合にいましたけど。それがなにか。」

緑間「！？何故、俺は睨まれた。」

黄瀬「なんかさっきからこうなんで、気にしなくて大丈夫っスよ。」

清水「黙れ女たらし。口開くな。」

黄瀬「この野郎ｯ……」

『おうおうおう、アタシを挟んで喧嘩をするな。被害者の気持ち考えんかい。』

流石に我慢の限界が来たのか、拳を握りながら立ち上がった涼太。ここで暴れるな、とすかさず大我が止めに入る。何で皆頭に血が上りやすいの。





『って、大我本当焼くの下手くそね。なにそれ。』

黒子「なに１人で食べ始めてるんですか。下手くそなのに。」

緑間「よくそんなﾋﾟｰｰｰみたいな物が食えるのだよ。」

『真ちゃんそれアウト。』

黄瀬「多分ピーって音入ってるっスよ。」

火神「飯食ってるときに言うな！汚ねぇ！」

先に食べ始めていた大我に集中攻撃。マジでなに勝手に食べてんのコイツ。しかも口周りに海苔付けまくって。小学生か。






緑間「それより、よくヘラヘラと同席しているのだよ。」

黄瀬「え、俺っスか。先客なんスけど。」

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