107話―【複雑。】 ページ24
黄瀬Shift
黄瀬「もー……なんで俺にだけ冷たいんスかAっち。」
青峰っちとの1on1を眺めながら、隣にいる黒子っちに呟いてみる。
黒子「単に嫌われているのでは。A君、嫌いな人には名字呼びなんで。」
黄瀬「ガチめに泣くッスよ?」
黒子「どうぞ。」
黒子っちに話を流された。
いやでも、真面目に泣きたい。廊下ですれ違った時もなんか自然と避けられてるし。何なら部活中なんて睨まれる。俺なんかしたっけ。
紫原「うわー、また峰ちん達やってるー。」
緑間「相変わらず、飽きんのかあの2人は。」
紫原「いやまあ、どーせ峰ちんに付き合わされてるだけっしょAちんは。なんかかわいそー。」
緑間「棒読みにも程があるだろ。・・・・それで、今日もお前は振られたというわけか。」
珍しく紫原っちと一緒にいた緑間っちにふと話を振られる。
黄瀬「毎日声かけてるのに、全っ然相手にしてくれないんスよAっち。」
緑間「懲りない奴だな。聞いて呆れる。」
紫原「ね〜。フレンドリーの塊のAちんだから、すぐ仲良くなると思ったけど。黄瀬ちんどんだけ嫌われてんの。」
黄瀬「青峰っちとは嫌々でもすんのに。何が違うんスかね。」
そう言っている間にも、着々と点を決めていくAっちと、それに食らいつく青峰っち。どっちも凄く楽しそう。
初めて青峰っちのプレーを見たとき。俺は、彼以上の選手なんていないんだろうなと思ってた。あんな自由にバスケが出来る人なんて中々いないって、初めて憧れた。実際、間近で体感してみると迫力がヤバくて、目で追うのがやっとだった。ようやく、俺の上をいく人が現れたって。
でも、
青峰「!?あーくそっ!!」
『ッ。』
更にそれを上回る人がいた。
青峰っちはもちろん強いし、格好良いって思う。
けど、Aっちはその上をいっていて。“凄い”としか言いようが無かった。
『ディフェンス緩すぎ。』
疲れ切った青峰っちの横で、涼し気な表情のまま青峰っちを見下ろすAっち。あんなに動き回ってたはずなのに呼吸1つ乱さずにいる。一体どんな肺してんだか。
そんでもって、青峰っちに的確な指摘を出していて。
黄瀬「青峰っちも楽しそうッスよね、本当。」
俺も、今すぐにでもAっちとバスケしたい。けど、あの2人のバスケもずっと見ていたい。
黄瀬「んあーーっ!!なんなんスか本当!ちょー複雑!」
いつかあの2人も、敵として戦う日が来るんだろうか。
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しゅる(プロフ) - し、白崎くんが事故!?!?運転手出てこいよ!!ぶん殴ってやr((うぇぇん😭😭清白の絡み見れないよぉ😭😭早く良くなってねぇ🥲︎ (4月21日 23時) (レス) id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 三井葵さん» そうなんですよ!黒バスもアプリ出てますよね (2月23日 22時) (レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
三井葵(プロフ) - くろってあったのでてっきり黒バス関連だと思ってしまいましたΣ(´∀`;)でも黒バスも今アプリゲームありますよね? (2月23日 20時) (レス) id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 三井葵さん» 黒バスとは関係無いですね。あと、基本無料です。 (2月23日 18時) (レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
三井葵(プロフ) - そのアプリって無料ですか?もしかして黒バスと関係ありますか? (2月23日 16時) (レス) id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日菜 | 作成日時:2024年1月7日 15時