🐙―深海の商人。 ページ27
AShift
ｱｽﾞｰﾙ「その難問を自分で乗り越えてこそでしょう……と言いたい所ですが、ご安心ください。
君達には水の中で呼吸が可能になるこちらの魔法薬を差し上げます。海の魔女も、人間に恋した哀れな人魚姫に陸を歩ける足をつけてあげたそうですから。
大切なのは慈悲の心―――ですよ。フフフ。」
ｻﾂｷ「・・・・・。」
ｱｽﾞｰﾙ「さぁ、どうします？僕と取引し、契約書にサインしますか？僕も暇ではないんです。早く決めて下さい。」
サインをさせるよう囃し立てるアズール。サツキ君は、担保に迷っているんだろう。…………ん？って、ちょっと待て？！
『って、ちょっと待ってください？！』
ｱｽﾞｰﾙ「どうしました？」
『どうしました、じゃないでしょ！何勝手に話進めてるんですか！
僕の転寮許可を担保にするって、僕は全く関係無いはずですが。』
ｼﾞｪｲﾄﾞ「ふふっ。」
『ふふっ、じゃないんですけど！？』
ｼﾞｪｲﾄﾞ「ですが、もう決まってしまった事なので、今更騒がれても困りますねぇ。」
『はぁ？！』
ニヤッと腹立つ笑みを浮かべるジェイド。まさか、僕が連れてこられたのってこの担保の話を持ち掛けるためだったのか……？クソっ、やられた…！
『サツキ君！まだサインは待ってくださいよ！』
ｱｽﾞｰﾙ,ｻﾂｷ「「あ。」」
ｻﾂｷ「………もうサインしちゃいました…。」
『……はぁ？！何してんだよ馬鹿ぁっ！』
ｼﾞｪｲﾄﾞ「おやおや。喧嘩は良くないですよ。」
『誰のせいだと思ってんだコラ！
はぁ…………もうｯ…なんてこと……？！僕の学園生活が……。』
僕の言葉を聞くことなく、契約書にサインしてしまっていたサツキ君。勘弁してくれ…。ガクッと肩を落とす。だから僕は行きたくないと言ったんだ。面倒事に巻き込まれたくない、と。なのに……。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「契約してしまったものは仕方ありません。諦めて下さい、Aさん。」ﾆｺｯ。
『ジェイドが嫌いになりました…。』
ｼﾞｪｲﾄﾞ「おや？僕のことを嫌いになることなんて有り得ない、とご自身で仰っていましたよね？」
『もうｯ…！さっきのは無しです！！ジェイドなんか嫌い！』
ﾌﾛｲﾄﾞ「何この茶番。俺等何見せられてんの。」
ｱｽﾞｰﾙ「放っておきなさいフロイド。今のジェイドはAさん以外見えてません。」
ｻﾂｷ,ﾕｳﾅ「A様／君、申し訳ありませんでしたァァァァアっ！！！！！！」
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ヒナ(プロフ) - 緋色さん» コメントありがとうございます✨是非！ (2023年4月4日 15時) (
レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
緋色(プロフ) - すみません…！よかったらフレンドなりませんか…！！！ (2023年4月4日 7時) (レス) @page22 id: a5d1216a26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日菜 | 作成日時：2023年2月8日 22時
