５０話―準決勝。 ページ8
AShift
――準決勝当日―会場―
『・・・・・・・(・−・)ｽﾝ。』
火神「……！？お前なんて顔してんだよ。」
『うるっさいわね。』
黒子「何かあったんですか？」
『別に。』
ついに来てしまった準決勝。正邦との試合だからか、より一層緊迫した空気が流れている。アタシ？アタシはそれどころじゃないのよ。
―試合前―アップ―
『……？ちょっと大我。何よそ見してんのよ。』
火神「・・・・。」
アップのためコートに出ると、ボールを持ったまま何処かを見ている大我。試合前に何してんだか。
『試合に集中しなさい……って、真ちゃんじゃない。』
火神「痛っ！！」
コツンと頭を小突き、大我の向けている視線に合わせると、真ちゃんと目が合った。コイツ、真ちゃんに喧嘩売ってたのかしら。確実に負けるでしょうけど。
日向「おいコラ火神！ついでに白崎！ガン飛ばす相手がちげーよ！ダァホ！」
火神「げっ…！」
『何でアタシまで怒られてんの！？』
日向「正邦に勝てなきゃただのアホだぞ！」
ボールを片手に、ズカズカとこっちに来た順平ちゃん。怖いとかのレベルじゃないでしょ。鬼よ、鬼。
『ったく。アンタのせいでアタシまで怒られたじゃない。』
火神「お前が勝手に来たんだろーが！」
『よそ見してるから注意してあげたんじゃないの。もうｯ…。』
とか言ってるけど、真ちゃんが気になるのはアタシも同じ。目の前の相手に集中しないといけないのは分かっているけど、やっぱり、ね。オーラというかなんというか。どうしても視線を向けてしまう。
『切り替えなきゃね。』
火神「そういや正邦ってとこ、何かアレだな。」
『？なに。』
火神「なんつーか、強豪校って言われる割に、フツーに見える。」
『アンタ、馬鹿なの？』
火神「おい！！」
『はぁ。まぁ確かに、秀徳とはタイプが違うからね。』
急に正邦に意識を向けた大我。強豪校ではあるものの、雰囲気が無い、と呟く。よく強豪校に言えたわね、と心の中で突っ込む。
津川「うわ！ちょー弱い誠凛の中に１人凄いのが入ってきた！」
火神「！？」
『早速目付けられるわよアンタ。』
大きな声を出し、駆け寄ってきたのは正邦の１年、津川だった。大我に興味津々らしい。
……そう言えば、アタシも中学の頃試合したことあったわね。まぁ覚えてるとは思わないけど。
津川「もしかして白崎A！？うわ、中学振りじゃん！」
『！？』
……認知されていたらしい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒナ(プロフ) - しゅるさん» コメントへの返信が速すぎて作者驚いてます……そして何度もレスすんません！毎度あざっす！ (1月7日 15時) (
レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - ヒナさん» あっ…最高主ここに現る…！！！！ (1月7日 15時) (レス) id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - しゅるさん» 毎度コメント有り難うございます🍀これからも荒ぶって行きます(( (1月7日 15時) (レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - 荒ぶり白崎くん最高美味しい(( (1月7日 13時) (レス) @page50 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 三井葵さん» コメント有り難うございます🍀テツ君のキャラが定着してないので作者も怖ってなってます!是非これからも読んで頂けると幸いです✨ (12月1日 17時) (レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：日菜 | 作成日時：2023年11月5日 12時
