46話―実力。 ページ4
火神Shift
『大我、次にボールが来たらアタシに頂戴。』
そう言って自分のポジションに戻っていったA。やけにピリついてたな。
少し違和感を感じながら、回ってきたボールをAにパスした。
『そんなディフェンスじゃ駄目よ。』
火神「!!」
『アタシを止めるなら、もっと全力で来なさいよ。』
お父さん(←パパンバイ・シキ)やディフェンスをあっさりドリブルで抜いたAは、勢い良くダンクを決めた。その衝撃でリングが少し軋み、グラっと揺れていた。
…………あれ、アイツ、ダンクなんかする奴だったっけ。
それに心做しか、いつもより態度が冷たいというかキツい気がした。
火神「挑発されたからか…?」
AShift
『こう見えて、自分より下の奴に見下されるのが1番嫌いなのアタシ。』
強めに言い過ぎたかしら……と少し反省。大我達にも驚かれていたかも。でも、コイツの発言をアタシのプライドが許さなかった。
舐められるのは嫌。それも自分より弱い相手に。だから少しだけ本気を見せてみた。
『分かった?挑発するのも1つの手だけど、相手を見極めてからにしなさいよ。じゃないと、アタシよりもっと頭に血が登りやすいお馬鹿さんもいるんだから。』
シキ「分かった。」
『あら、素直でよろしいこと。』
これからの試合にも影響するから、軽く忠告してあげると、すんなり受け入れた。相手チームに助言なんてお節介過ぎたかしら。
『まぁ良いや。勝つのには変わりないんだし。』
――試合の内容割愛しますby.作者――
ビーーーッ。
「「「有り難うございました!」」」
試合終了のブザーが鳴り、挨拶を済ませベンチに戻る。結果はもちろん勝利。途中で少し点差が縮まったけど、テツヤの再投入もあって、スムーズに進んだ。
『はー……久々の公式戦は疲れるわね、やっぱり。』
清水「お疲れ様、A君!ちょー格好良かった!」
ニッコニコの笑顔で1番最初に駆け寄ってきてくれた爽汰ちゃん。しっかりドリンクとタオルも持ってきて。
『ふふっ、有り難う。でも、アタシもまだまだね。痛感したわ。』
清水「え?」
『相手の挑発にイラッときたのは駄目だったわね。爽汰ちゃんも見えてたでしょう?アタシがヤケになってプレーしてたの。』
清水「んー……あっ、確かに!ドリブルで強行突破してたね!」
やっぱり。爽汰ちゃんでも分かったんだから、かなり表に出てたのね。
『改善するところが沢山だわ…。』
148人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒナ(プロフ) - しゅるさん» コメントへの返信が速すぎて作者驚いてます……そして何度もレスすんません!毎度あざっす! (1月7日 15時) (レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - ヒナさん» あっ…最高主ここに現る…!!!! (1月7日 15時) (レス) id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - しゅるさん» 毎度コメント有り難うございます🍀これからも荒ぶって行きます(( (1月7日 15時) (レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - 荒ぶり白崎くん最高美味しい(( (1月7日 13時) (レス) @page50 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 三井葵さん» コメント有り難うございます🍀テツ君のキャラが定着してないので作者も怖ってなってます!是非これからも読んで頂けると幸いです✨ (12月1日 17時) (レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:日菜 | 作成日時:2023年11月5日 12時