番外編。 ページ22
［実験着SR］のパーソナルストーリーです。
――授業中――
『こら、フロイド。ちゃんとしなさい。』
「だって疲れたぁ〜。」
『疲れたのはこっちですよ…。』
全くフロイドってやつは…。気分屋過ぎて扱うのが難しい…。すぐ授業をほっぽり出すから僕まで怒られるんだよな。そう思うとジェイドやアズールって凄いな。今度唐揚げとタコのカルパッチョ作ってあげよ。
そうこう考えていると――。
ﾓﾌﾞ「A、危ない！！」
『…えっ？！』
バッシャーン！！
ﾓﾌﾞ「A大丈夫か？！」
ﾓﾌﾞ「ど、どうしよ！？」
ﾓﾌﾞ「てか何の薬ぶちまけたんだコレ！？」
フロイドShift
「え、A大丈夫？」
なんか変な薬ぶちまけられて倒れ込んだA。周りもそれに気付いて集まってきた。
『…？』
「「「！！！！」」」
「A？！」
『？お兄さん、だぁれ？』キョトーン。
・・・・・・・・・。
ゑ？
今、なんて言った？A。俺のこと誰って聞いてきたの？うっそ…。
「俺、フロイド。んーとねぇ…Aの彼氏。」
『ふろいど？』
「そ。フロイド。」
『ぼくのかれし？なにそれ？』
やっべ。Aちょ〜可愛いじゃん。けど、全部平仮名だから何言ってんのかいまいち分からね〜…。
「とりあえず、アズールんとこ行こっか。」
『あずぅる？誰？』
？！アズールも忘れてんのかよ…。これ、もしかして全員のこと忘れてるカンジ？うわ面倒くせー。
ﾓﾌﾞ「A可愛い。」
ﾓﾌﾞ「それなー。」
「とりあえずアズールんとこ行くから、Aこっち来て。」
『はぁ〜い。』
身長がかなり縮んだA。これ大体何センチぐらいに縮んだんだろ。マジでちっせぇ。１９１cmの俺とちっこいA。身長差すご。
俺に向けて手をのばすAの姿がすげー可愛くて思わず顔を逸らした。なんなのこの生き物…。
『？ふろいど？どーしたの？』
「？ん〜ん。なんでもない。」
ぐいっとAを持ち上げる。軽すぎてびっくりした。ちゃんと飯食ってんの？Aって。
そんな俺の心配を余所にちっこいAは自分の目線が高くなったことに喜んでキャッキャキャッキャ騒いでいた。
『ふろいど高〜い！』
「あーもう！バタバタすると落ちるって。」
あれ、いつもAってこんなワンパクだったっけ。違うよね？
「ったくもー…。大人しくしててねA。」
『はぁ〜い！』
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作者名：日菜 | 作成日時：2022年9月12日 13時
