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🍀仕事11個目。 ページ13

及川「組めました!練習試合!」

「「「おぉ。」」」


及川さんの言葉と同時に、少し部員たちが声を出した。

練習試合…?

こんな時期にもするんだな。


及川「それで、詳しい詳細はAちゃん、読み上げてくれる?」

『!?あ、はい。えっと……』


唐突に話を振られた。

詳細だけ私が読むとは一体どういう事なんだ、と思ったけど、口には出さないようにしておこうと思う。




『練習試合の相手は、烏野高校です。来週の木曜日、4時からここで行います。また、条件として影山君?をセッターとして出してもらいます。』

及川「ってことで、来週の木曜日は皆きてね!」

岩泉「フラグ立ててんじゃねーよ。お前が1番来なさそうなんだよ。」

及川「は?!俺は絶対行く!だって、あの飛雄ちゃんだよ!?」


飛雄ちゃん…?影山君、とかいう人の事だろうか。

“影山”と言うフレーズを言った途端、金田一君と国見君の顔が少し曇っていた。

そこまで他人の事情に首を突っ込む気は無いが、少し気になっている自分がいた。

知ってどうするんだという話なのに。







――部活後――


及川「んー………。」

『あの、及川さん。帰って良いですか。』

及川「ん?あ、ちょっと待って。」

『・・・・・・・。』


部活が終わり、帰ろうとしていた所、及川さんに引き止められた。

どうしたのか聞いても、ずっと腕を組んで何かを考えている。

何がしたいんだこの人は。

刻々と過ぎていく時間と中々話し出さない及川さん。

無駄な時間過ごしてるな。


及川「あのさ、Aちゃん。」

『はい。』

及川「今から部員達で帰るんだけど一緒にどう?」

『いや大丈夫です。』

及川「即答!?え、いや、もうちょい悩む仕草とかなんかしてくれても良くない!?」


さぞかし重要な話なんだろうな、と期待?していた私が馬鹿だった。

何のために部員の人達と帰らないといけないのか。

帰ってどうする。

そもそも、私はマネージャーの仕事をするだけ(・・)という条件で引き受けたんだ。

部員の人達と仲良くする必要も無い。


花巻「はっ、及川振られてやんの。」

松川「ドンマイだ、及川。」

岩泉「ざまぁないわ。」

及川「ちよっ、皆して酷くない!?俺、久々に心えぐられてるんですケド!」

岩泉「知らねぇよ。そもそも今村はマネージャーの仕事をするだけって条件で引き受けてもらってんだろ。」

及川「そうだけど……折角だし?いいと思ったんだけどなー?」

『・・・。』

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作者名:日菜 | 作成日時:2023年10月30日 1時

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