🍀仕事９個目。 ページ11
――数日後―教室――
金田一「Aー。部活行こーぜ。」
『！あ、ちょっと待って。』
金田一「おう。」
放課後、荷物の準備をしていると、金田一君が声をかけに来てくれた。
呼びに来てくれるのは有り難いけど、少し目立ってるから声のトーンを落として欲しい。
『ごめん、待たせた。』
急いで金田一君の元へ駆け寄る。
私が部活に来ないかもしれないから、と及川さんに言われて呼びに来ているらしい。
国見君は日による。
金田一「国見はまだ教室で寝てるらしいから、先に行ってようぜ。」
『起こさなくて大丈夫なの、それ。』
金田一「いつもの事だから先輩達も慣れてんだよ。」
『そっか。いつか雷落とされそうだけどね。』
金田一「本当それ。こっちがヒヤヒヤするよ。」
金田一君と他愛もない話をする。
何故だか分からないけど、金田一君とは会話をよくするんだよね。
先輩とかにはあまり話しかけれない、というか話しかけたくない、って思うのに。
きっと見た目に反して(？)優しい人柄だからなんだろうと感じた。
金田一「そういや、Aって謎に俺とは会話してくれるんだな。」
『？そう？話しかけやすいから、かな。』
金田一「ふーん。俺ってそんなキャラだったんだな。」
『私はそう思ったけど。周りは知らないよ。興味無いから。』
金田一「なるほどな？………(興味無い、ねぇ)。」
国見「何２人ではしゃいでんの。」
金田一「うおぉ？！国見！」
『国見君おはよう。』
国見「おはよ。」
２人で歩いていたら、後ろからコツンと金田一君を小突いてきた国見君。
まだ少し眠そうな顔をしてる。
金田一「ったく、国見お前なぁ…。」
国見「なに。」
金田一「本当今に先輩達に怒られるぞ。まぁ今日はギリセーフそうだけど。」
国見「別にセーフなら良いじゃん。」
金田一「Aもなんか言ってくれよ。」
『国見君が良いと思うならそのままでも良いんじゃない。』
金田一「Aまでそういう事言う！」
しなっと私の隣を歩き始めた国見君。
何故私を挟んで会話をするのだろうか。
国見「ていうか、何でお前と会話してるときはAさん生き生きしてるわけ。」
金田一「知らねぇよ！俺じゃなくて本人に聞け！真横にいんだろ！」
国見「うるっさ。耳元で叫ぶなよ。」
金田一「お前が原因だろっての！」
うるさい、と愚痴ってるけど、１番被害受けてるの私だと思う。
別に気にしないけど。
国見「ばーかばーか。らっきょう。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：日菜 | 作成日時：2023年10月30日 1時
