絶賛錯覚中 (ページ8)

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ユリの放課後スニョンタイム(と勝手に脳内で呼んでいる)はまだまだ続く

「スニョンさーーーん！！」

元気いっぱいにユリが相談室のドアを開けて苦笑いで私が続く。これはもうパターン化してきている。

「お～！ユリちゃんに、Aさん！学校おつかれ！」

私からしてみればキムミンギュ同様、スニョンさんもさらっと勘違いさせてくるタイプだと思う

だって私のことはさん付けなのにユリだけ、ちゃんなんだよ？

今日もスニョンさんとユリは私を空気のように扱う

もう慣れたけど、なんて言ったって

「今日もおつかれさま」

去年はスニョンさんだけだった相談室だけど

「ジュンフィさんも、おつかれさまです」

今となっては、空気となった私の相手をしてくれる優しい人がいるんだから

「今日は何かいいことあった？」

ジュンフィさんは最近いいことがあったか聞いてくる

人生をポジティブに、って私が勝手に思っているだけだけど、そんな風に感じられて、この質問は好きだ

「今日は…あ、」

お昼休みにユリが素直に気持ちを口にできていいなぁと思ったこと、これを話したい

でもなんとなくジュンフィさんと恋愛の話をするのは違う気がして、細かい説明は省いて素直でいいなぁと思ったことだけ話すことにした

「友達とお昼に話してたんですけど____