絶賛錯覚中 (ページ11)

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「お～いA…って。なんだよその酷い顔」

「女子の寝起きの顔を見るな」

また違うある日の休み時間、私は今日も元気に机に突っ伏していた

そんなところへまたしてもキムミンギュ

「いいじゃんなんか。寝起きの顔見れるなんて色々妄想しない？」

「この変態」

「俺先生にプリント取りに来いって言われてるんだけどついてこい」

私の言葉を無視して続けるキムミンギュ

「なんで命令形なわけ？行ってあげるけど」

「A最高」

「はいはい」

2人で並んで廊下を歩く。まあ相変わらず女子からはあまりいい目で見られない。慣れたけど。

「_____で、そしたら親父が俺にさ～」

話も弾んで爆笑しながら職員室にたどりついた

職員室のドアを笑い合いながら開けようとすると

「おっと」

中側からドアが開いてドアップのジュンフィさんが現れた

「っわ！わ！びっくりした！」

馬鹿みたいに大声を出して後ろに尻もちをつきそうになった私の腕を

ジュンフィさんがしっかり掴んでくれて倒れずに済んだ

「Aさんだったんだ、ごめんね、びっくりさせちゃって」

「あっ、いえ全然大丈夫です、私こそ突然開けてごめんなさい」

「いやいや、僕の方こそ大丈夫だよ。また今度ね」

頭がぽわ～っとしてる私に優しく笑いかけて、ミンギュにも同じような表情を向けると、去っていったジュンフィさん

ドアップなジュンフィさんにびっくりしたせいか鼓動が早い

「あ～びっくりした。」

そんなことを言いながら顔を手で仰ぐ私を

キムミンギュはじっと見ていた