夢の中で (ページ10)

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10 DINO side ページ10

『ちょっと出かけてくる』

そう言って深夜、宿舎から出て行ったジョンハニヒョン

ここ最近ヒョン達は夜遊びが絶えない

きっとそれは彼女だって僕にだってわかる

僕はいつも微妙な気持ちでいる

ヒョン達が少し羨ましくもあるんだ

アイドルだからって恋愛したい気持ちが全くないわけじゃない

でも、いつも僕は子ども扱いされて恋愛対象には見てもらえなかった

そんなある日、活動を終えた僕らに長い休暇が与えられる

僕は両親に連れられて何故か日本の小さな街に行くことになった

両親は行きの飛行機でずっと僕にAという名の女の子の話をした

その子は両親から聞いていたとおり、とても優しい子だった

それから気付いちゃったんだけど

彼女はカラットだった

僕は好奇心半分、試す心半分で彼女を誘ってしまった

引き寄せた腰は細くて、女の子らしい香りをいっぱいに吸い込む

この子は僕を大人だと見てくれるのだろうか

そう、少し期待していたんだ

『ディノちゃん、どうしたの…』

彼女がそう言うまでは

僕はやっぱり、末っ子だった