夢の中で (ページ9)

今日:1 hit、昨日:17 hit、合計:39,674 hit

9 ページ9

思考が停止する

目の前にはあのディノちゃんがいて

鼻が触れそうなくらい近い

ディノちゃんがゆっくり口を開いた

『まつげが…』

そう言って私の目の下のあたりをさっと撫でる

『よし！取れた！あ、ごめんなさい！』

急に近いことに気付いたのか慌てて顔を離すディノちゃん

『あ、大丈夫です！びっくりしたけど、ありがとうございます！！』

素直に答えた

『そういえばAさん、もしかしてカラット？』

思い出したように聞いてくるディノちゃん

話の流れが読めない

心臓がうるさい

『そう、ですけど』

なんだか言うのが恥ずかしくてどもる

『なら僕のこと好きですよね？』

『え？』

『それとも嫌いですか？』

『嫌いなんて！そんなことないですよ、メンバーみんな大好きです』

悲しそうな目をするディノちゃんに急いで答える

『じゃあ、問題ないね』

そう満面の笑みでいうディノちゃん

その時私はディノちゃんがとんでもない爆弾を落とすなんて思ってもいなかった

『僕のこと好きなら、僕の部屋来ない？』

そう言って私の腰を引き寄せるあなたは

本当にディノちゃん？