夢の中で (ページ7)

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いくらジョシュアのファンだからといっても、あのディノちゃんを意識しないわけはなかった

『Aさん、おはようございます』

ロビーに来るとそう私に挨拶するディノちゃん

『あ、おは、おはようございます』

突然のことで声が裏返る

そんな私を見るとフッと笑って行ってしまった

ディノちゃんなんて呼んでいたけれど、実物のディノちゃんは体格もいいし、身長もあった

それでもカラットからしたらディノちゃんは永遠の末っ子だから笑

今夜も食堂に集まるお客様に料理を出す

『Aさん！』

ディノちゃんの前に料理を置いて去ろうとすると、呼び止められる

『はい…？』

『この後、ご飯の後に少し話しませんか？』

はにかむように笑うディノちゃんを前にして

私は首を縦に振るしかなかった

そそくさ厨房に戻るけれど、心臓はドキドキするし顔は熱くて

誰にも察されないように冷たい水を一気に流し込んだ

私、生きて朝を迎えられるのかな…笑