夢の中で (ページ44)

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今私はディノちゃんとベッドに並んで座っている

『Aちゃん、どうしてこの前韓国のイベント来てたの？』

『実は、韓国に語学研修に行ってて。そこで成績がよかったから、こうして通訳させてもらえることになったの』

『あ～そうだったんだ。急に現れたからびっくりしたよ笑』

そういって頭を掻きながらいうディノちゃんが可愛い

『…なんか私たち、知らない間に疎遠になってたよね』

『僕はずっと会いたかったよ』

『…そういう風にいうと女の子は期待しちゃうよ～笑悪い人。』

『期待してもいいのに』

そう真剣な顔でいうとディノちゃんは私の両肩に手を置き、そっと私をベッドに押し倒した

『…これ、夢で見た』

『夢だと思ってた？』

『違うの？』

『さあ、どうだと思う？』

ディノちゃんの細い目が私をまっすぐ見据える

ゆっくりディノちゃんが自身の唇を舐めた

その姿があまりに大人っぽくて、少し恥ずかしくなる

『Aちゃんは僕がどんな人間に見える？』

どんなって…

『可愛い人…かな』

ディノちゃんの目が、またあの時のように少し曇る

『俺、もう可愛いだけじゃないんだけどな』

『ディノちゃん今俺って____

『もうさ、ディノちゃんって呼ばないで。じゃないと夢の続きするけど』

『夢の続き…？』

『今気付いた？あれは夢なんかじゃない』

そっと近づくディノちゃんの唇

『俺、お前が好き』