夢の中で (ページ5)

今日:20 hit、昨日:17 hit、合計:39,693 hit

5 ページ5

あっという間に時は過ぎ、ご夫婦が帰ってしまう日になった

旅館の入り口まで荷物運びを手伝うものの、足取りは重い

『本当に帰ってしまわれるんですね』

少し、いやかなり残念だ

『まあまあAさん、またすぐ息子を連れてここへ泊まりにくるから、また今より更に上達した韓国語を聞かせてちょうだいね？』

『私たちは君のおかげでこの街が好きになったよ。また必ず来るからな』

嬉しくて私は大きく頷いて、涙をこらえた

最後にご夫婦の名字はイだと教えてもらった

私と両親に軽く頭を下げると2人は旅館から出て行ってしまった

その日から私は韓国語の勉強に更に力を入れていった

イ夫婦と会話は普通にできたものの、まだわからなくて表現できない言葉もたくさんあったのが、心残りだったからだ

勉強の一貫として、K-POPも前以上に聞くようになった

私の中ではSEVENTEENが大ブームになっていく

みんなかっこいいけれど、私はジョシュアが好きだ

あの笑顔がたまらん

イ夫婦との再会は私が思っていたより早かった