夢の中で (ページ38)

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SEVENTEENのみんなから元気をもらって、次の日もまたその次の日も私は勉強に精を出した

勉強の虫

そんな風に呼ばれることもあるくらい

成績もぐんぐん伸びて

私はとっても良い成果を出して研修を終えた

あっという間だったな…いろんなことが

飛行機から降りて、久しぶりに故郷の土を踏む

あ～懐かしい

なんだか泣きそうだったけど、堪えて家へと向かう

両親は泣きながら私を迎えてくれて、ついに私も泣いてしまった

「私研修すごく良い結果が出たんだよ」

「私たちの子だから当たり前じゃない、絶対やると思ってたわ」

お母さんは涙目のまま私の頭を撫でる

問題はこの後、雇ってもらえるか、というところ

その件はメールが届くらしいので、その日まで休学していた大学に復帰したり、旅館の手伝いをして過ごしたりした

もう大分バイト先でも認めてもらえてるみたいだから、雇ってもらえなくても、大学を辞めることも視野に入れていた

ピコン

ある日、パソコンがメールの受信を知らせる

「……やった…」

そのメールは韓国の芸能事務所への採用決定の内容だった

「…っうう～」

夢が叶ったのだと、努力は無駄じゃなかったと

嬉しくて涙が出る

帰ってきた時とはまた違う涙だった