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研修の合間を縫ってたどり着いたイベント会場
人が多い…
嫌でも人気を実感して少し寂しくなる
指定された席に座ると
目の前にステージ
いくらなんでも近すぎないかな？
これ手を伸ばせば届く距離…
始まる前から放心状態の私
どうしよう、ディノちゃんが気付いたら？
気まずすぎる…
でもディノちゃんはさすがに私のことなんて忘れたよね
でもそれは悲しすぎる…
そうこうしているうちにイベントが始まり、彼らが出てくる
うわぁ…久しぶりだ…
近くだからいろんなメンバーと目が合う
あ、ジョシュアさん
ジョシュアさんは私と目が合うと少し目を見開いたけど、すぐにアイドルスマイルに切り替える
ディノちゃんの姿ももちろん見える
だけど目が合わないように私がディノちゃんの視線を避けるようにしていた
1曲目が終わるとMCが入ってメンバーが1人ずつ挨拶をしていって
はじっこにいたディノちゃんの番になる
『皆さんこんにちは〜！小さな巨人ディノです！』
わぁっと歓声が聞こえた
私は相変わらず視線を避けるように他のメンバーを見ていた
すると
『今日は僕だけをみていてくださいね？』
ディノちゃんの声が何か意味を含んでいるように聞こえて思わず目を向けると
ディノちゃんはまっすぐに私を見ていた
小さく頷く彼をみて
会いたくてたまらなかったことを思い出す
ディノちゃん、おぼえていてくれた？
私は忘れなかったよ
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作者名：詩音 | 作成日時：2017年9月14日 23時
