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あの日、ディノちゃんは来てくれたらしかった
次の日にお母さんから聞いた
でも私の部屋に入って数分もしないうちにすぐ何も言わずに出て行ってしまったと
寝てたから怒っちゃったのかな
それにしても…
授業中にボーッと唇を触る
やけにリアルだったあの夢
でもあんな夢を見るほど私は…
いやいやいや
違うんだ、きっと何かの勘違いで
でも気になることがある
あの日、私が夢を見たあの日から
ディノちゃんは私に一切連絡をくれなかった
私の方からも変に意識してしまって、何も送っていない
今日もまたディノちゃんのことを考えているとあっという間に終わる授業
こんなに授業に集中できない日が続くなんて
ほっぺたをパンと叩く
だめ、私は通訳になるのに、何してるんだろう
夢のために大学に来てるんだから、しっかりしなきゃ
それからも
ずーっと、ずーっと
彼から連絡がくることはなかった
忘れたのかな
勝手に仲良くなれたと思っていたのは私だけで
ディノちゃんにとっては私はただの1人のファンだったのかな
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作者名:詩音 | 作成日時:2017年9月14日 23時