24 DINO side ページ24
Aちゃんとしばらく話してから別れて、楽屋へ戻ると
『やー!チャニ!!』
ヒョンたちがみんなして寄ってきた
『なんですか』
冷たくあしらってもついてくる
『さっきの子、誰?』
やっぱりそのことか
『チャニもついに女の子捕まえたか〜!!』
そうですよ、ついに僕も、と言いそうになった時
待てよ、と冷静な声が聞こえてきた
ここでAちゃんと親しいなんて、ましてや好きだなんて言ったら
彼女のことをヒョンたちは意識しないはずがない
『ただの友達ですよ』
言ってしまってから自分の心に傷がついたことがわかる
『な〜んだそっか〜!じゃあ僕のファンだったみたいだし、僕も今度紹介して?』
笑いながら僕に向かってそういうジスヒョンについカッとなる
『あいつは俺だけを見てればいいんですよ、いくらヒョンでも渡しませんよ』
口走ってしまってからまずいと思った
楽屋が静まる
『…久々にアイドルディノじゃなくて、イチャンを見たわ俺…』
『お前本気だな…一人称が俺だったし…』
あ〜あ、やってしまった
ジスヒョンにうまくはめられたみたいだ
隠そうとしたのにあっという間にバレてしまった
『こんな俺様なチャニのことも、あの子受け止めてくれるといいな』
ミンギュヒョンの何気ない発言
そうだよヒョン、それが俺も1番怖いんだ
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作者名:詩音 | 作成日時:2017年9月14日 23時