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僕の部屋に、今、Aと2人きり
「なんで来たの」
無愛想に言ってしまった
Aの顔が少しムッとした
「最近会ってないと思ったから来たのに、邪魔だった？」
自分のことしか考えてない
僕の頭にはこの1文が浮かんだ
「うるさいな、こっちだっていろいろあんだよ」
違う
傷つけたくない
関わらないで欲しかった
僕は1人で悩んでればいい
誰にも
特にAには、迷惑をかけたくなかった
「随分ひどいじゃん」
Aの声が震えた
僕はイラついて舌打ちをして言い放った
「帰れよ」
Aは動こうとしない
「帰れって！！」
むりやりAを部屋の外に追い出して、ドアを思いっきり閉めた
息を荒くしてその場にしゃがみこむと、目頭が熱くなった
「ねえ、テミン」
ドアの向こう側からAの声が聞こえた
Aも泣いているようだった
「1人で抱え込まないでよ」
優しい声に涙が溢れた
なんだよ、気づいてたのか
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作者名：詩音 | 作成日時：2017年1月27日 21時
