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状況が読めない
茂みに隠れて様子を伺う
声が聞こえて来た
「お前断るなんていい度胸してるよな？」
え？なに、どうしたの
Aちゃんは下を向いて震えている
「いいから黙ってついてこいよ」
中学生男子が一歩詰め寄る
Aちゃんは小さく首を振って呟く
「……す」
「なにぃ？よく聞こえねーんだけど」
「いっ、いやです」
涙目でAちゃんが言った
泣いてる
Aちゃんが泣いてる
僕は思い切って茂みから飛び出した
しげみから出ると葉っぱが擦れ合う音がして公園にいた人たちの視線が一気に集まった
「なんだ、お前」
僕は奴らをまっすぐに見た
足が震える
「嫌がってるじゃないですか」
自分の口から出た声は自分でもびっくりするくらい落ち着いていた
「へえ…面白いじゃん」
奴らの中からリーダー格らしい1人がこっちに近づいて来た
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作者名：詩音 | 作成日時：2017年1月27日 21時
