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「ねえ、覚えてる？
小学生の時のこと
俺が給食の度に
デザートをAにあげてたこと
それから覚えてる？
中学の卒業式で
初めてハグした時のこと
俺ほんとはあの時も告白しようとしたんだよ
だけどAが友達だなんて言うから
俺の勇気もしぼんじゃったんだよ
高校生になって
たくさんアピールして来たのに
A全然気付かないんだから
それから先輩と付き合い始めて
俺毎晩しんどかったんだよ？
でもさ
そんなの全部全部
Aに伝えなきゃ意味ないって思ったんだ
伝えなきゃ何も始まらないし
ねえ、知らなかったでしょ？」
Aの目からは涙があふれていた
「…気付かなくて…ごめんねっ…」
俺は静かにAの涙を拭って
そっと顔を近づけた
すると閉じられたAの瞳＿＿＿
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作者名：詩音 | 作成日時：2017年1月27日 21時
