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「なんで…」
そう言ったのは俺の方だった
だってAが
「なんかすっごい落ち着く」
って言って俺の胸に顔をうめるから
「テミン、」
そう言って至近距離で俺を見つめるA
「これからもずっとそばにいてね」
ずるい
そう思った
俺の気持ちに気づいてるなら
いっそのこと振ってくれたらいいのに
けどきっとAはほんとに気づいてない
それが切ないし、苦しい
「さっ、帰ろう〜！」
そう言って俺の手を取り歩き出すA
Aにとって俺とは
どうやら本当に
友達以外の何者でもないらしかった
「あ、ねえねえ？」
急に俺にはなしかけるA
「ん？」
って聞けば
「テミンだけに言うね
実は私
好きな人できちゃった」
今俺は
ちゃんと笑えているだろうか
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作者名：詩音 | 作成日時：2017年1月27日 21時
