今日:22 hit、昨日:3 hit、合計:5,507 hit
小｜中｜大
14 ページ14
入学式
桜が咲く並木道をAと2人で高校へ向かう
じーっと僕を見るA
「なに笑」
「なんでもなーい笑」
「なんだよ笑」
そう言ってAの頭を軽くこづく
「ちょっと、髪崩れる」
ぷーっと膨らませたほっぺたすら、可愛いと思った
不発に終わった僕の卒業式の告白は
まだ僕を苦しめてるけど
想いを伝えなくても
こんな距離で一緒にいられるなら
それはそれでいいなんて
甘い考えをこの時はしていた
＿＿＿＿＿＿＿＿
高校に着いてクラス表を見ると
「ねえテミン！！一緒！！！」
ぱあっと明るくなる君の顔につられて
僕まで笑顔になる
この高校は3年間クラス替えがない
また3年も
Aと一緒に居られるんだ
やったやったって飛び跳ねるAが眩しくて
ああ、僕は幸せだなんて
柄にもなく考えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：詩音 | 作成日時：2017年1月27日 21時
