12 頼りがい ページ12
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部員「 中野ちゃん!お願いしまーす 」
『 はーい! 』
試合が終わって、選手たちのゼッケンを受け取る
大きめの洗濯ネットに放り込んで、体育館横の洗濯機まで
持っていく
片「 中野ちゃん俺らのもよろしく〜 」
翔「 これ全部一人で洗濯するんですか? 」
『 マネ私一人だけだからね(笑) 』
北「 中野ちゃん大変だぁ 」
心配そうに見つめられるけど、
マネージャーの私は みんなを支えることが
お仕事だから、これくらい朝飯前だよねっ
『 ほらっ二人もみんなとクールダウンしてきて? 』
翔「 行ってきます! 」
やっぱり一年生って元気だな〜 なんて
おばあさんみたいなことを考えながら、
洗濯機のスタートボタンを押す
片「 じゃあ中野ちゃんお疲れ! 」
部員「 あとお願いね〜 」
『 お疲れ様〜 』
支度を終えた人からどんどん帰っていく中、
マネージャーにはやることが沢山あります…
ゼッケンの洗濯を終えたら、
今日の日誌を書いて、
部室も毎日掃除しなきゃどんどん汚くなっちゃうし、
最後に体育館の戸締りをして…
これも選手のみんなを支えることだから!
また気合を入れ直して、洗いが終わったゼッケンたちを
取り出して、乾燥竿に一枚一枚掛ける
その時、突然後ろから声がして…
北「 僕もお手伝いさせてください! 」
とびきりの笑顔でそう言ったほくちゃんは
私が持っていたゼッケンを半分以上手にして
手際よく竿に掛けていく
『 ほくちゃんは疲れてるんだから、
はやく帰って休んで? 』
北「 まだ体力有り余ってるんで!
僕のことは心配しなくて大丈夫ですよ 」
なんて、相当頼りがいのある言葉に
つい甘えることに…
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作者名:“ ふわら ” | 作成日時:2019年1月4日 19時