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「センラくん起きてよ、ねえってば」
「んん…起きてるよ」
「うそだ!……ほら寝てるじゃん、ねえ起きて!!」
「あーもううっさいなあ!休日くらいゆっくり寝させろや!」
「十分寝たじゃん!」
なんでせっかくの休日に起こされへんとあかんの。
無理矢理起こしてきた 俺の家に居座る幽霊女を睨みつける。
本当にその名の通り"幽霊"で、その証拠に「ほら起きて!」と俺に伸ばした手が届くことは無い。
「わかったわかった、起きればええんやろ…はぁ、眠っ」
「おはようセンラくん!」
「お前さぁ…自分が睡眠取れんで暇やからって俺を巻き込むな」
「でも私がいる生活楽しいでしょ?好きでしょ!」
「はいはい」
起きた瞬間から俺に付きまとうのは、こいつが初めて俺の家に現れた時と変わらない。
いつものように仕事を終えて家に帰ってきたらこいつがいた。
「おかえりなさい!」と言って満面の笑みを浮かべる幽霊を見て、即警察に通報しようとしたが全力で止められた記憶がある。
「あ、そうだセンラくん!お手紙届いてたよ!」
「勝手にポスト覗くなっていつも言うてるやん」
「センラくんが寝てる間暇なんだもん」
「次の休みにでもお祓い行くわ」
「ごめんなさい!もう二度とやりません!」
頭を下げる幽霊女を無視して郵便受けに行くと、確かに手紙が届いていた。
どうやら同窓会の案内のようだ。
「なんのお手紙だったの?」
「中学校の同窓会」
「へぇ…センラくんは?行くの?」
「仕事無かったら行くかもなぁ」
「いいな、私も同窓会行ってみたい!」
幽霊女の発言に、見た感じ俺と同い年なんだから、生前に同窓会くらい行ったことがあるのではないか?という疑問が生まれた。
「……お前、」
「センラくんの中学生時代ってどんな感じだったの?卒アル持ってる?」
「…あー、もしかしたらあるかもな」
"同窓会行ったことないん?"と続けようとした声は遮られてしまった。
やっぱり俺の考え過ぎという事にしておいて、じゃあ探そうよ!と言って押し入れに向かう幽霊女を追いかけた。
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\伊吹_紙/@ラ(プロフ) - なんか。。。目から出てくるものが変な人が沢山。。。 (2019年9月1日 19時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
あゆたん - 何回星を押しても、最初の1回以外無効になるのってなんなんですか???(約:何回押しても足りません)あ、もちろん右端の星ですよ!目からしょっぱいヨーグルトが流れてます! (2019年8月29日 16時) (レス) id: 8c18e55f2e (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん@紙#余韻(プロフ) - マヨネーズ!? (2019年5月16日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - 知らなかったなぁ…目からマヨネーズって出るんですね笑 (2019年5月14日 19時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん@紙#余韻(プロフ) - 知らなかったなぁ…目から汗って出るんですね笑 (2019年5月14日 2時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみくも | 作成日時:2019年3月21日 23時