１つ目 小水紫恩 ページ3
そしてまた、授業が始まる。
また、雄弥とアイくんには笑わせてもらったがどーしてもモヤモヤする。
何だ？いつも通りの筈なのに。
去年まであって、今年ないもの。
休憩時間にあって、授業中にないもの…。
答えは簡単だった。
『紫恩っ!!』
いつもそう呼んでくれて側にいた、
陵也だ。
「り、陵也……？」
小さくいつも通り名前を呼んでみる。
すると体が火照るような感覚。
耳まで熱くなるのがわかる。
今までも経験したはずの…
そうこれは【陵也への恋】なんだ。
で、でもどうしよう。
私、陵也のこと好きだって認めちゃったら隠せなくなる。
隠すことも諦めて、陵也に迷惑かかるかもしれない…。
でも…!!もう好きなんだ…!!
今日中に花を散らせよう…。
そういう覚悟で放課後を待った。
〜放課後〜
「…りょ……」
そこまで呼んだところでやめた。
陵也のとなりには涙の後が残りながらも頬を赤く染める実琴がいたからだ。
何考えてんだ、自分。
何だよ。…予想していた結果だろ？
何フラれるとか言っといて胸の奥には淡い期待を抱いてたんだよ。
ばーか。自分ばーか。小水紫恩のばーか。
陵也の側にはメチャメチャ可愛い子がいるじゃん。
自分なんて敵わないようなさ。
でも、とどめなく溢れ出す涙を止めることは出来なくて、公共の場だと言うのにぽろぽろと涙が零れた。
帰ろう。２人にバレる前に…。
そう思ったときにはもう遅くて、
陵也がこっちを見て目を見開いた。
動かなきゃ、動かなきゃ…!!
身を翻して私は自宅へ走った。
「紫恩っ」
そう呼ぶ陵也の声を残して。
私を心配そうに見てくれていた２つの目を知らずに。
〜家にて〜
「おやすみ〜!!」
「おやすみ、紫恩」
今の私の笑顔はお母さんにどのように映ってるかな。
ちゃんと笑えているかな…？
自分の部屋に入ってベッドにダイブする。
そしてすぐに眠りにつこうとする。
今日は疲れた。いろいろあったけど夢ならいいのにと思った。
でも現実は現実。
目を閉じたときに瞼の裏に映った陵也の笑顔。
そして私の頬に伝う熱いものが夢じゃないんだと物語っている。
「陵也ぁ……」
涙はいくら拭っても収まらない。
明日は目真っ赤に晴れてるかもな…
そんなことを考えながら私は泣き疲れて眠りについた。
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木戸凛々(プロフ) - 瑠美奈さん» ありがとう！続編作るよ！アンケートで一番票がある人が次の主役です！ありがとー！！ (2015年4月2日 12時) (
レス) id: efc1932227 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美奈 - また名前の話なんだけど､別々の人の名字と名前組み合わせたら学校にいる人になった!w これって続編あるの?FEELINGsシリーズ大好き（≧∇≦） (2015年4月2日 12時) (レス) id: 0b3b690872 (このIDを非表示/違反報告)
木戸凛々(プロフ) - くぎさん» どういたしまして！次も頑張りまっすん！ (2015年3月31日 0時) (レス) id: efc1932227 (このIDを非表示/違反報告)
くぎ - おめでとう！リクエスト答えてくれてありがとうね！ (2015年3月30日 23時) (レス) id: 049b74e80a (このIDを非表示/違反報告)
木戸凛々(プロフ) - 瑠美奈さん» それはすごいな！！ビックリ！！ (2015年3月30日 21時) (レス) id: efc1932227 (このIDを非表示/違反報告)
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