弔くんと ページ16
頭がぼうっとする
どうしてだろう
「やあ、お待たせ」
「ごちそうさまです」
「いやいや、楽しんでくれて何よりだよ」
弔が見てる
物陰から見てる
「駅まで行こうか。君はそこからタクシーで帰るといい」
「え、電車で帰れますよ」
「いや、もう遅いし危ない。僕が払うからタクシーでちゃんと家まで帰りなさい」
「…すみません」
ああ
すごく気遣ってくれてる
思いやりが伝わる
とても
やさしい
やさしいひと
なのに
私は…
「――あの」
「うん？」
「今日は…本当に、ありがとうございます。私のために、色々していただいて…」
「いいんだよ。僕がしたくてしてることなんだから」
「……」
「…実を言うとね。…あの店は、娘と行こうと思っていたんだ」
「…え…」
「二十歳になったお祝いをしてやれてなくてね。結婚してからじゃ時間はとれないだろうし、一度ゆっくり話がしたかった。いいワインを飲んで、うまい料理を食べて、たくさん笑って…そうして、大人になったねと言いたかった。…今となっては叶わない夢だがね」
「……」
「…ああ、すまない。君を娘と混同してるわけじゃないんだが…つい」
「いえ、…嬉しいです。私はもう、自分の父と、そんな時間を過ごせませんから…、…素直に、嬉しいです。…ありがとうございます」
「…ありがとう。君は――優しい子だな」
・・・
「…子どもじゃ、ないですよ」
「はは、そうだな」
どうしよう
どうしよう
頭の中で弔の声が響く
�犹Δ鮫�
�犹Δ鮫�
�犹Δ鮫�
それと
これは
…ピアノの、おと？
なんの…
…
…ああ
…さっき店で流れてた
ドビュッシーの�犒遒慮���
あまくて
あまくて
あまい
メロディーが
頭にこびりついて
離れない
きれいな
きれいな
月の
ひかり
…�犹Δ鮫�
甘い、ピアノ
だいすきな弔のこえ
ぐるぐると、まざりあう
離れない
離してくれない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒメ＊ - お久し振りです！受験お疲れ様でした！ずっと待ってました(*´ー｀*)私も今年受験生なので、見に来れる回数は少なくなりますが、次のストーリーを楽しみに待ってます！ (2018年7月15日 17時) (
レス) id: c415a25383 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - ZACKさん» 少しでもZACK 様の励ましになれたなら、私もとても嬉しいです.+:｡ ヾ(◎´∀｀◎)ﾉ ｡:+.本当に有り難うございました！！！ (2017年8月7日 13時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - 死柄木弔さん» 私も弔を待ってます！いつでも帰って来てね〜！大好きです(*^O^*) (2017年8月7日 13時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - ZACKさん» ZACK 様もどうかお元気で！私のほうこそお世話になりました！いつでも待っております！受験頑張って下さい(*^O^*) (2017年8月7日 13時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - ZACKさん» はい！風邪はもう大丈夫です！有り難うございます！『トロイメライ』早速聴いてみます！！.+:｡ ヾ(◎´∀｀◎)ﾉ ｡:+. (2017年8月7日 13時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ZACK | 作成日時：2017年7月9日 5時
