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「ふー、おいしかった！」
「よく食べたね。結構な量だったと思うけど」
「はい、さすがにお腹いっぱいです。でもちょっとずつ運ばれてくるしどれも凄くおいしかったから、ぜんぶ食べちゃいました」
「作った人が聞いたら喜びそうだね」
もうデザートの皿は空っぽで、あとは食後のコーヒーだけだった。私たちが食べ、飲み、話している間に、店内の照明はさらに絞られていた。今流れているのはドビュッシーの「月の光」。ピアノの生演奏で、甘くゆすられるようなその旋律に私は聴き入った。
「・・・いや、それにしてもよかったよ」
「え？」
顔を上げる。
「君のことさ」
コーヒーカップを持って、編集者さんは微笑んでいた。
「無理して明るく振舞っている、ってわけでもなさそうだ。本当に楽しそうで…安心したよ」
「……」
私は自分のコーヒーを一口飲んでから尋ねた。
「…どうなさったんですか？なんだか今日は、いつもと雰囲気が違うような気がするんですけど」
「……そう思うかい？」
「はい…」
編集者さんは黙った。それは気分を害したからではなく、話すべきか迷っていることがあるからだろう。私は待つことに決め、ゆっくりとコーヒーを口に運び、甘美な音楽に思いをはせた。
「――僕には」
ぽつり、とこぼれる声。
「・・・娘が、いてね」
…キャンドルに照らされたその顔を、じっと見つめた。
「一人娘だ。仕事が忙しくてなかなか遊びにも連れて行ってやれなかったが…素直な、いい子でね。よくなついてくれた。そしてそのまま、…やさしい女性に育ってくれた」
「……」
「だが――亡くなった。三年前のちょうど今頃、秋に」
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ヒメ＊ - お久し振りです！受験お疲れ様でした！ずっと待ってました(*´ー｀*)私も今年受験生なので、見に来れる回数は少なくなりますが、次のストーリーを楽しみに待ってます！ (2018年7月15日 17時) (
レス) id: c415a25383 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - ZACKさん» 少しでもZACK 様の励ましになれたなら、私もとても嬉しいです.+:｡ ヾ(◎´∀｀◎)ﾉ ｡:+.本当に有り難うございました！！！ (2017年8月7日 13時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - 死柄木弔さん» 私も弔を待ってます！いつでも帰って来てね〜！大好きです(*^O^*) (2017年8月7日 13時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - ZACKさん» ZACK 様もどうかお元気で！私のほうこそお世話になりました！いつでも待っております！受験頑張って下さい(*^O^*) (2017年8月7日 13時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - ZACKさん» はい！風邪はもう大丈夫です！有り難うございます！『トロイメライ』早速聴いてみます！！.+:｡ ヾ(◎´∀｀◎)ﾉ ｡:+. (2017年8月7日 13時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ZACK | 作成日時：2017年7月9日 5時
