第三夜 フ★ラ★グ ページ3
「っといけない。私お使いの途中だったんだよ。」
「そーなのかー。」
しばしの間ルーミアと会話し、またお使いの事を忘れていたのに気付いた。何か最近忘れっぽいなぁ……
「それじゃルーミア、さっき怖がらせちゃった子達にごめんねって伝えておいてくれる?」
「そーなのかー。」
「うん、お願いね。じゃあまた今度。」
「そーなのかー。」
ふよふよと浮いて林の中に消えていくルーミアを見送って紅魔館へ歩き出す。………そーなのかーって便利だよね。
「それにしてもあの札………やっぱり凄かったな。」
ルーミアの赤いリボンを思い出して呟く。あの札、赤いのは仕様だと思ってたけどよく見たら血で染め上げられていた。
血を使った術は効果が大きい。しかし反動も大きく消費する力も並大抵のものじゃない。その上であれ程の強力な封印を施せるとは、
「侮れないね……もしかして、霊夢さんもそういうレベルで強いのかな……?」
いや確実に強いだろう。幻紫に操られていた時に私へ放った攻撃は霊夢さんの実力だ。因みに私と霊夢さんでは私の方が圧倒的に分が悪い。何せ霊力の放出をされればそれだけで戦闘不能だ。まぁ対策は立てるけど……
「霊夢さんとは闘いたくないなぁ……」
第一としてはそこだ。幻想郷の守護者なる人とは闘いたくない。つーか………ボコられる。
「まぁ敵に回さなきゃいいだけか………………………ん、ちょっと待って、今の」
「フラグですね☆」
「えっ?」
自分がやってしまった事に気付き足を止めた瞬間背後からにこやかな声と共にヒュゥン!!と風切り音が聞こえた。
「うっわ危な……」
「!?」
ちょっと驚きつつもギリギリで結界を発動。普通に攻撃を防いだ。
「ッ〜〜〜〜!!」
どうやら上段蹴りだったようで結界に勢い良く足を激突させ、相手はよろめきながら悶絶していた。
「あぁ大丈夫ですか?折れたりはしてないと思いますけど……」
おそらく涙目であろう相手に声を掛ける。そして返事を待つ事も無く最もたる疑問をぶつける。
「それで何の用ですか?美鈴さん。挨拶にしては随分と物騒じゃないですか。」
「…………な、何で必殺に近いのに防げるんですかぁ……イタタタ……」
「格好付けて声出すからですよ、急襲の意味無いじゃないですか。」
「………ごもっともです………」
正論にグサッと刺された美鈴さんはしゅんと縮こまった。
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文月鎖夜(プロフ) - swksさん» おおお、お久しぶりです。頑張れ……ばいいのかな?頑張りまーす(( (2016年3月30日 22時) (レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
swks - 久しぶりに見たけどここだったのかーいいぞ!もっとやれ(真 (2016年3月30日 21時) (レス) id: abf12aecc0 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 明日こそ……更新を………ガクッ (2015年6月4日 16時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 更新頑張ると言ってすぐですが、ちょっとテスト間近なので更新休みます。(はよテスト終われー) (2015年5月24日 22時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 優里佳さん» ありがとうございます!!!これからも見て下さると嬉しいです♪更新頑張ります(*^▽^*) (2015年5月22日 22時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文月鎖夜 | 作成日時:2015年3月25日 22時