【東方Project】此処とは違う世界〜紫魂玉編〜part1

第三十八夜　痛みが見せる記憶 ページ39

痛い痛い痛い痛い。
　痛い！
「あははっ、こいつ泣いてるよ。そんなに痛いかなー？」
「熱湯に十分も浸けてたら流石に痛いでしょ。跡残っちゃうかもねぇ〜。」
　手が、手が手が手が手が手が！
　熱い痛い熱い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃ！！
「ッ！！…、、、…っっ……！！」
「………ねぇ、流石にやり過ぎじゃない？残るような傷だとバレるかも……」
「は？何ビビってんの？」
「べっ、別にビビってなんて……」
「この『無価値』ちゃんにチクるような勇気無いから！ちゃぁんとあたし達の事庇ってくれるよ、ねぇ？」
「……ッ、ッ、……ぁ、い………」
「あはははっ！せめて日本語話しなさいよク〜ズ！！」
「言う事も無価値なんだね？生きてて辛くない？」
「……………」
　…………い、たい…………死ねば、死ねばいいのに……………！
「…………“死_____ 」
　ッッッッ！！だめ、駄目だ、私が口にすれば、本当に…………
「あ？今なんつった？死ぃ？」
「その続き言ったらどうなるかぐらい分かるよね？」
「………っ、ねぇ、そろそろ止めないと誰か来るかもしれない。」
「……………チッ。あんたっていっつもいいトコで邪魔するよね。まさか……」
「……そんな訳無いでしょ。こんなごみ屑に同情する程馬鹿じゃないわ。」
「だよねぇ！まっ、明日も来なさいよ。んじゃバイバーイ。」
「来なかったりしたら、次はアンタだからね。」
　……………か、えった……………
「………っい、づ………」
「っ……………」
　私も、帰らないと………
「………あの、これ。」
「……………？」
　……ハン、カチ………？
「…い、らない……」
「い、いいから使っ「路地を出た先、で………まだ立っ……てる。」
　今受け取れ、ば、今度は……この人が………
「優しくしなくてい…い………全部、貴女の勝手………」
「……っ勝手って言うなら受け取りなさいよ！！私だってやりたくてこんな事してるんじゃ………」
　…………………。
「嘘つき。」
「………なっ」
「バレた時の保険……なんでしょ？少しでも罪を逃れる為、の。」
「……ち、違う。」
「違わない。……ほら、貴女の目。」
「………………」
　………澄んでない瞳の奥…………ほら、やっぱり。


「私の事…………ただの“物”としか見てないでしょう？」









「__________い、や………いや、ぁ………っいやあああぁぁぁぁぁあああああああっっ！！！！」

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