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第三十三夜 テンプレ要素 ……主人公はやっぱり鈍感…… ページ34

「もう大丈夫です。ありがとうございました。」
「え、あ、はい………」
 結局十分位文さんに抱きつき、ようやくお許しが出たのでスッと離れる。文さんも落ち着いたみたいだし良かったぁ……
「あ、もういいですか?すっかり二人の世界でしたけど。」
「何しに来たのよ貴女達。」
「あー、すみません。お時間とらせちゃいましたけど、行きましょうか。」
「全く………まぁでも、そろそろお嬢様も起きた頃かしらね。」
 咲夜さんはため息をつき、
「私は先に行ってお嬢様に貴女の用件を伝えておくわ。エントランスで待っていて。美鈴、案内頼むわよ。」
「お手数お掛けします。」
「本当、全くよ。」
 再度ため息をつき、咲夜さんは館へ向かっていった。ふぅ、それじゃここで別れておくべきかな。
「それじゃあ文さん、今までありがとうございました。」
「……………へっ?」
「? 何ですか『へっ?』って。あ、くれぐれも記事に狂人だの鬼神だの鬼畜だのとか書いたりしないで下さいね?お願いしますよ。」
「………あ、はい………」
 ……? 何で文さん呆然としてるの?
「あれ?文さんの仕事は私を紅魔館に届ける事ですよね。………あ、すみません。だとしたら私、凄い引き止めちゃってましたね。ご迷惑掛けました。」
「いえ、そんな、事………」
 ……うーん、いまいち歯切れ悪いなぁ。やっぱりまだ鬼ごっこ(………)の事引きずっちゃってるか………
「本当、すみませんでした。これからはどんな頼みだろうと私関連の事は全てお断りして結構ですから。」
「…………、え………ぇ?」
「いえ、若干トラウマっぽくしてしまったみたいですし、私と関わるの嫌だろうなーと思いまして。」
 うん、だから歯切れ悪いんだよね。
「あーそれ言っちゃいます?Aさんって鈍感なんですねぇー。」
「は?美鈴さん何言って……」
「でっ、ですよね!私はもう退散しないとですよね!いやAさん取材の方ありがとうございました!またご縁があれば宜しくお願いします!じゃあ失礼しますっ!」
 突然文さんが話し出したと思ったら私が返答する前にシュッ!!と飛び去っていった。
「…………何というか、無理な笑い方でしたね………どうしたんでしょう?」
「そこまで気付くのに一番大事な部分に気付かないのが凄まじく主人公臭放ってますね。」
「はい?」
 主人公臭?

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霧雨初那 - *はなた*さん» ありがとうございます!これからも読んで頂けるよう、頑張ります♪ (2015年1月20日 21時) (レス) id: 40dcb8a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
*はなた*(プロフ) - 面白いです!頑張って! (2015年1月20日 21時) (レス) id: ce479bf433 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨初那 - swksさん» 宿題ふぁいとぉ〜wwww私は終わりましたよ?wwww (2015年1月15日 22時) (レス) id: 40dcb8a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
swks - 宿題が終わらない。テストどころじゃない! (2015年1月12日 15時) (レス) id: abf12aecc0 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨初那 - 今日から4日程、テスト期間(私学生なので…)に入るので、その間更新出来ません…… (2015年1月12日 12時) (レス) id: 40dcb8a3b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:文月鎖夜 | 作成日時:2014年12月14日 2時

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