第二十三夜 狂人or鬼神or鬼畜な巫女(元平和主義者) ページ24
「………A。」
「？はい？」
「やり過ぎ。」
ジト目の霊夢さんに私はにっこり笑う。
「何言ってるんですか？文さんピンピンですよ？」
「………………は？」
「……えーAさん。何でそこまでわかるんです？」
微妙な顔をしてスッと起き上がる文さん。何でってねぇ……
「“手加減”してたでしょう、手加減してるならあの程度で倒れたりしませんよ。手加減して頂いたから文さんの速さにもついていけただけですし。」
「………何とも言えない理屈ですけど、まぁ………あながち間違っても無いですね。」
「………何なのよ貴女達。」
ジト目続行中の霊夢さんは置いといて話を進める。
「それで記事の方はもういいですか？」
「あぁはい。もうバッチリですよ。取り敢えず『狂人の巫女』っていうのを見出しにしようと思ってます。」
「お願いですからやめてもらえますそれ？」
「いやいやその実力と容赦の無さはもはや狂人ですよ。人間語れませんよ？」
「……負けてもいいのでもう一戦殺りません？」
「おぉ怖い。狂人より鬼神の方がいいですか？」
「………あぁもういいわ貴女達。いいから一回黙りなさい。」
頭を押さえて言う霊夢さんに取り出した呪符をしまって従う。文さんもにこにこしながら口を閉ざした。素直な私達を見て霊夢さんは更にしかめっ面をする。
「無性に腹が立つわね。というかA、貴女意外と血の気多いわね。」
「そんな事ありませんよ。ただ相手が文さんだからですよ。ねぇ？」
「そこで私に振るあたりがやっぱり鬼ですね、鬼畜にしときます？」
「文さん？」
「はぁい？」
「………仲良くなるのはいいけどこれ以上荒事は起こさないでよ。貴女達が居るといつ神社が壊れるかわかったもんじゃないわ。」
「霊夢さんがそう仰るなら。」
「流石にそんな事しませんよー私は。」
「文さんは喧嘩を売るのがお上手で。」
「そんな事ありませんよぉ〜///」
「誰も褒めてないからもう帰りなさい文。」
右頬だけピクピクと引きつらせる霊夢さんに文さんは営業スマイルを向ける。
「いえいえまだ帰れませんよ。取材料の方をまだ払ってませんから。」
「………とてつもなく不安になってきたわ、この配達頼むの。」
すると眉を曇らせる霊夢さん。
「どうしてですか？」
「……………………」
率直な言葉を掛けると、霊夢さんは渋るように私と文さんを見て、やがて仕方無さそうに言った。
「………文に貴女を紅魔館へ“配達”してもらおうと思ってたのよ。」
第二十四夜 紅魔館=死地？(疑問)→←第二十二夜 旋風を纏いし鴉天狗
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霧雨初那 - ＊はなた＊さん» ありがとうございます！これからも読んで頂けるよう、頑張ります♪ (2015年1月20日 21時) (
レス) id: 40dcb8a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
＊はなた＊(プロフ) - 面白いです！頑張って！ (2015年1月20日 21時) (レス) id: ce479bf433 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨初那 - swksさん» 宿題ふぁいとぉ〜wwww私は終わりましたよ？wwww (2015年1月15日 22時) (レス) id: 40dcb8a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
swks - 宿題が終わらない。テストどころじゃない！ (2015年1月12日 15時) (レス) id: abf12aecc0 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨初那 - 今日から４日程、テスト期間(私学生なので…)に入るので、その間更新出来ません…… (2015年1月12日 12時) (レス) id: 40dcb8a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月鎖夜 | 作成日時：2014年12月14日 2時
