【銀魂】その死に意味と花束を【高杉晋助】

墓参り ページ27

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そっと花束を置いた。

望んだとおり、アネモネの花束。

あの女が自害したのか、俺に殺されたのかは正直わからない。

ただ一つ確かなのは、俺があの女を殺すつもりだったという事だけ。

ただ、それも出来なかった。

だからAは俺の手を取り、笑ったんだ。


「晋助さん。あなたは何も悪くないよ。全部の責任は私が取るから」


つうと一筋伝った涙の、理由を聞くまもなく。

握られた右手の握った刀がズブズブと心臓を。

……Aの最期の鼓動。

今でも手に焼き付いて離れなかった。



(Aは……)


未来を知っていたのではないかと思い始めている。

だって、あの時銀時と入れ替わっていなかったら…

俺が刃を向けていたのは銀時だったかもしれないのだから。

そう言えば、例の作戦に反対した理由も未来が見えていたのなら説明がつく。


どちらだったんだろう。

Aの見えていた未来は。

変えようとしていたのか、守ろうとしていたのか。

もう、分かりはしないけれど。

過去があるから今がある。

今が幸せなのは、お前が居たから。

感謝してるさ、A。




「その死に意味と花束を」

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今日一番貴方を癒してくれる高杉

キセル高杉

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