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静かな喧騒 ページ3

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私は癖で、目を開けるよりも早く状況を確認した。
どうやら布団の中に居るようだ。
しかし薄い。
ほぼ無いのと変わらない程では無いか。
敷く意味あるの?
あ、遠くから何か聞こえる。
声……男の人の声。複数人だ。
そしてこの嗅ぎなれない臭い。
嗅いだことのある臭い。
血と、硝煙のにおい。

(ここは何処?)

私はようやく目を開けた。
六畳ほどの部屋のに真ん中に敷かれた布団と私だけがポツンとそこにあった。

(私…死んだはず)

ならばここはあの世?
とりあえず、と起き上がる。
あれ?

(私、縮んでない?)

目線が低くなった感じがする。
でも、うん。
問題はなさそう。と言うよりむしろ動きやすい。

(…本当にここは何処?)

悩んでいても仕方が無い。
外の様子を見てみますか。
隠し持っていた短刀を確認して、そっと襖を開けた。
コソコソとは…しなくていいか。
廊下を歩く。
広い。大きな寺かな?
しかし何となく廃れているような…

(あ……)

人の気配。
この無駄に鬱陶しい気配は覚えが有る。
坂本さん?

「あのう……」

「おお!おんし、目ェ覚めたんか!」

「え、ええと」

良かったと背中をバンバン叩かれてよろける。
ちょ、力が強い…
そう言えば、サングラスかけてない坂本さん珍し。

「煩いぞ!坂本。なんの騒ぎだ?」

「おめーの方がうるせーよバカヅラ」

「このお嬢さんが目ェ覚ましたきに!」

ンンンんん!?
わ、若い。
桂さんも坂田さんも、言われてみれば坂本さんも。
というか、見たことの無い格好だし。
本当に皆さん?
印章が全く違う…
どういう事?
全く意味がわからない。

「晋助さん…」

怖い。助けて。

絶対零度の→←始まりの終わり


今日一番貴方を癒してくれる高杉

キセル高杉


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美結菜 - とても面白かったです!完結おめでとうございます!沖田レイアさんの作品は全部見ました。とても好きです! (2023年2月13日 17時) (レス) @page29 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - tさん» ありがとうございます!本当にいつも励みになっております! (2019年6月16日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
- 言葉にならないほどサイコーでした! (2019年6月16日 20時) (レス) id: 98ce886fc4 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - こんな勝手な駄作者に暖かいコメントを書いて下さって本当にありがとうございます!もう、本当に神様です (2019年6月3日 18時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
モンキーリボン(プロフ) - こんなにいい作品をありがとうございました! (2019年6月3日 16時) (レス) id: 99b24daa8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年2月24日 20時

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