二十九匹 ページ29
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(将軍、暗殺……)
私は総督の嫁御でもある。
もちろん仕事は百舌鳥の分だけじゃない。普通のもありますよ、ええ。
このブラック企業め!
まあでも、きっと作戦直前の方が大変だろうな。
私知ってる。身をもって知ってる。
前の紅桜の時だって三日徹夜したし。
あれは控えめに言っても地獄だった。
(襲う駕籠のどれに将軍が居てもいいように総攻撃、か)
徹夜とか本当に勘弁して欲しい。
私は戦闘員じゃないから体力がないんだ。
三徹とかそれ即ち死なんだ。
あーもー仕事したくない……
書類仕事はそもそもそんなに得意じゃないんだよ!?
でも私の戦闘力マイナスだから他に出来ることがなく……仕方なく書類仕事してるのに。
(上手くいく気がしないなぁ……)
三味線弾きてー!
頭空っぽにして弾きてー!
なんて考えながらそれでも手を止めずに仕事をする。
私って本当にいい子だよね。
テロリストやってなければだけど。
と、その時コンコンとノック音。
誰だろう?万斉くんかな?
でもこの前の件は捕虜共が情報ゲロったって報告してくれたし、その他にああいう案件抱えてなかったと思うけど……
「はい、なんでしょう?」
「Aさん、あの……」
「あら、おのぶさん。どうかされました?」
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coma7672(プロフ) - すいません!前のコメント間違えて送信してしまいました、、お話最高すぎます!更新楽しみにしています!! (2020年4月7日 23時) (レス) id: 46f7afe943 (このIDを非表示/違反報告)
coma7672(プロフ) - 高杉晋助 (2020年4月7日 23時) (レス) id: 46f7afe943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2020年1月12日 19時