四匹 ページ4
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コンコン、と自室のドアをノックされる。
まだ就業時間だ。一体誰？
……まあ、いっか。
「はーい」
「A殿。ちょっとアドバイスを頂きたいんでござるが……」
「万斉くん。どうしたんです？」
万斉くんが尋ねてくるなんて、珍しい。
しかもアドバイスを貰いになんて。
私、悪の組織関連については素人なんだけど……
「いや、この前捕まえた幕府の奴らが中々口を割らないんでござるよ……」
「……うん。それで？」
「天下の“百舌鳥“殿に聞きに来たでござる」
「……この船にプロの人、いるじゃないですか」
いわゆる、拷問官っての。
あの人たちに聞けばいいのに。なんで私？
「そういう王道の拷問術は耐性付けられてるでござる。SERE的な」
「それは……厄介ですね」
SERE。
Survival,Evasion,Resistance,Escapeの頭文字。
まあ、簡単に言うと対尋問訓練かな。
「うーん……まあ、お力になれないかもしれませんが協力はしますよ」
「頼もしいでござる。さっそくだが、こいつらはどうすれば吐くと思う？」
万斉くんに座布団を勧めて。私自身もしっかりと向き直ってから、口を開く。
「……まず情報を知ってる、もしくは知ってそうな奴を厳選します。四人ぐらい」
「ほう。その他は？」
「殺します。っていうか、殺してもらいます」
その、四人に。
「えげつないこと考えるでござるなぁ」
「まあ、拷問ですから……えっと、四人を三日三晩食料と水を与えずに暗い部屋へ置いといて下さい。それで四日目水を飲ませて刀を握らせます」
「それはこちらも危ないんじゃないでござるか？」
「三日三晩飲まず食わずに居たら刀を振るうことなんて出来ませんよ。ですから、後ろから刀を握るのを手伝ってください。そして、そのまま味方の首を斬らせます」
「……」
「一太刀で斬ることなんて無理でしょうから、地獄の苦しみを何度も味わう事になるでしょうねぇ…」
「…………」
「で、そのあとは仲間を殺した！とでも追い詰めればいいんじゃ無いですか？あ、その死体を食べさせても良いですね！」
「………………」
「自分が斬って食べた仲間と同じ部屋に一日でも置いといたら、洗いざらい喋るのでは？」
「……主が仲間で良かったでござる……」
「それ、また子ちゃんにも言われました」
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coma7672(プロフ) - すいません！前のコメント間違えて送信してしまいました、、お話最高すぎます！更新楽しみにしています！！ (2020年4月7日 23時) (
レス) id: 46f7afe943 (このIDを非表示/違反報告)
coma7672(プロフ) - 高杉晋助 (2020年4月7日 23時) (レス) id: 46f7afe943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖田レイア | 作成日時：2020年1月12日 19時
