【銀魂】ラブコメだなんて絶対に言わせない【高杉晋助】

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「あぁああもう！Aボタンだって！」

「いや、わかるか！初めてやるって言いましたよね！？」

「なんで初めてなの！」

「初めてだからですよ！」


あーもー会長うるせぇ！
こっちもこっちで必死にやってんの！


「なんか白熱してるね」


そりゃするでしょ。
勝負だよ？
初めてコントローラー握るけど、勝負なら勝ちたいじゃん。


「死ね、沖田ぁ！そして、高杉先輩！」

「あ！てめっ……」

「よっしゃ！高杉に甲羅当たったぜ！」


ふ、ははは。
これで沖田との最終レースだけだ。


「「この戦い、負けられねぇ」」


ふ、とお互いに笑みを零す。
そして、しっかりとコントローラーを握り直した。

最後のコーナーだ。

……勝つ。
何としてでも。

何を犠牲にしてでも！


「あいつ(ゴールテープ)は俺が斬る」

「抜かせ。彼(ゴールテープ)を斬るのはこの私だ」

「え、何。これどっちか応援した方がいいの？」

「あー、土方応援しとけ」

「余計なお世話だ！」

「Aちゃん、そこ！そこでジャンプ！」


……あっ！くっそ！ドリフトのタイミング待ち構えた！
やばい、このまま行くと負けてしまう。


「うおおおおぉ！」

「くっそ！負けられるか！」


あと、あと少し！
ゴールテープは目の前！


「いっけぇぇぇぇぇ！？」


ゴール目前でクルリと車が回る。
慌てて見ると、沖田も同じように驚いて居て。

……そう言えば土方先輩がゴール前にバナナ置いてた！
まさか、今それに引っかかるとは……
なんにせよ、早く、早く体制を整えて進まなきゃ！


「ぬりぃんだよ、お前らは」


横を駆け抜けた、高杉先輩。

あの鬼畜な笑顔は、多分一生忘れられないと思うわ。

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