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目を細めて蛇のように笑うAちゃんに軽く身震いする。
収まる所に収まったと安心していたが……
もしかして、絶対にくっついてはいけない二人だったかもしれない。
ガチャリと戸が開いて、
「すまねぇ遅くなった」
と、土方。
「あ、A。これ下駄箱に落ちてたぞ。なんか、手紙みたいなの……」
「え?手紙?」
Aちゃんは土方のてから四つ折りの便箋を受け取ると、訝しみながらも開いた。
「……え、すごい眉間の皺だけど、なんて書いてあったの?」
Aちゃんは苦い顔をしながらもこちらに手紙を渡してくる。
ええと、なになに?
AAさん。話したいことがあります。放課後屋上に来てください?
「果たし状なんて古風な真似するのね〜今どきの不良は……」
「いや、会長も今どきの不良では?」
「俺はヤンチャなだけですぅ!」
「おいおい、でも行かねぇよな?絶対に良くねぇ目に遭うぜ?」
「それについては土方先輩と同意見です。でも……これ、二通目なんですよね」
Aちゃんはスカートのポケットからクシャクシャの紙を取り出して渡して来る。
確かに同じ便箋に、同じような文章。
「……ストーカー?」
「流石に無いですよ、それは。だって、会長だってこんなモブ女つけないでしょ?」
「いや、世の中には物好きも沢山いるし……ちょっと気持ちわりぃよな」
「おい、物好きってなんだおい」
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黒川紫光(プロフ) - キュンキュンしてます!これからも頑張って!続き楽しみにしてます! (2019年12月26日 2時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 七重さん» ありがとうございます!励みになります……これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年12月18日 18時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
七重 - とってもこの作品面白いです!作品作り頑張ってください! (2019年12月18日 16時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年12月11日 20時