【銀魂】ラブコメとは言わせない【高杉晋助】

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えっとあっと、とか無駄が多いながらもユキコさんは喋り出した。


「上履きにゴミとか虫とか入れられたり……教科書をゴミ箱に捨てられたり……」


いや、小学生！？
我々は高二だよ！？
さすがにそんな……アホみたいな……


「なんて幼稚な……」


私、特待枠に入ってるんだけど。
てか入れないと退学だし。
お金ないの！テヘペロ！
金持ち死ね！
それか私に半分寄越せ！


「話を聞く限りでは私が犯人だと結びつく物は無かったのですけれど」

「確かに。でも」

「でも？」

「…………」


なんで、私が犯人だと思ったんだろう。
姿も見てない。
声も聞いてない。
そんな状態でよくこんな暴挙に出られたものだ。
おツムの構造を疑うね。


「今度こそ、謝罪と説明を求めます」

「しかし」

「あなたがたの罪は公の場で咎められるべきです。 カフェテリアで頭を下げて貰いましょうか」


嫌味ったらしく言えばカッとホホを怒りで赤く染めつつも、何も言い返せないよう。
ほんっと無能。
証拠ぐらい揃えてから来いよ。
この無計画者共が。


「まぁ別にそこまで求めておりませんし、ここにいるクラスメイトに説明をして下さるだけで結構です。それでは」


堂々と教室から出ていく。
ゆっくり、わざと足音を立てながら。
廊下に出て、ドアを閉めた瞬間、走り出した。

あああ、もうほんっとやだ！
何あいつらまじ死ね！
豆腐の角に頭ぶつけろ！
馬に蹴られてしまえ！

こちとら裕福じゃねえんだよ！
金でもみ消すとか出来ないの！

つーか、何様？
私より学年順位下で何いばってんの？
コッチはあんたに付き合ってあげたの！
元々あんたの事なんて名前と顔しか知らなかったんだからね！

なのに、私が振られたみたいになってるとか。
くっそワロエナイ。

階段を駆け上がって、ようやく屋上。
重いドアを渾身の力で押して、さあ！解放！


「とっとと死んじまえこのクソ共がァァァァア！」

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