次回予告 ページ44
見合う二人。
「……やっぱりお前は、優しすぎるな」
また突然変わったことを言い出す槇寿郎に、Aは首を傾げた。
「外に人がいたから、刺せば俺が犯罪者になるから、お前は俺の攻撃を防いだ。違うか?」
「……」
「自分の命より、他人の信頼か」
そこまで言うなら、そっとしておいてよ。普通の人なら、気遣って踏み込んでこないのにさ。
二人の間に、冷たい空気が流れる。
「何があったんですか!?」
刀の交わる音を聞き、駆けつけてきた三人。その横を通り過ぎていくA。
「Aさん?」
「禓黒殿……?」
呼びかける声を背に、Aは煉獄家を出て行ってしまった。
帰り道。
足早に行く彼女は、怒っているわけではない。彼女の中に感情があるとすれば、それは恐怖だろう。
知られること、知ってしまうこと。Aにとって、その二つは恐怖でしかない。
己の中に、解けぬ、解いてはならぬ矛盾があるからだ。
『お前は幸せ者だ』
彼女を縛るものは、過去の人間。
『禓黒殿!!俺も、俺も撫でてもらいたい!!』
『いいや私が先です。だよね?Aさん』
『Aさんって、人気者なんですね!』
踏み込んでほしくない彼女に、土足で踏み込んでくる鬼殺隊の愉快な仲間たち。
弐の宵は、彼女の過去を語ろう。
.*・゚ .゚・*.*・゚ .゚・*.*・゚ .゚・*.
作者からです。
この作品は、一旦ここで区切りました。続編は近いうちに出します。
待っててもらえると、ありがたいです。
一応、次のお話はAちゃんの過去を絡ませた日常と、無限列車編を書く予定です。
余った話数を、番外編みたいなもので埋めようかなとも考えています。
以上!それでは、続編でお会いしましょう。
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息抜き(プロフ) - カカさん» コメントやお星様までありがとうございます、頑張りますね(*_ _) (2020年1月14日 1時) (レス) id: 1ca44e1fd0 (このIDを非表示/違反報告)
カカ(プロフ) - 主人公の周りのキャラの優しさが滲み出ててすごいよきです、、、。見る度にお星様を押してしまいます。更新の方無理をなさらずに頑張ってください! (2020年1月14日 0時) (レス) id: c193d50bb9 (このIDを非表示/違反報告)
息抜き(プロフ) - ばぐさん» コメントありがとうございます。私もコメントが来る度に飛んで喜んでます。頑張りますね<(_ _)> (2020年1月8日 18時) (レス) id: 1ca44e1fd0 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - とても面白くて通知が来る度 飛んで喜んでいます!これからも頑張ってください! (2020年1月8日 18時) (レス) id: c64457db9e (このIDを非表示/違反報告)
息抜き(プロフ) - 無気力人間Aさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります<(_ _)> (2020年1月7日 19時) (レス) id: 1ca44e1fd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:息抜き | 作成日時:2019年12月2日 1時