闘女〜鬼滅の刃〜

壱 ページ2

走れ
走れ走れ
もっと早く




『義勇』


冨岡「･･･Aか」


『ごめん、到着が遅れた』


冨岡「(いや、お前は別の任務があっただろう
　 それに、お前の任務場所からここまで、何時間かかると思っている)
　 問題ない」


『でも、そこにいる子･･･助けられなかった･･･』


冨岡「(こいつらは先生のところへ)行かせる」


『え？女の子の方･･･鬼でしょ？』


冨岡「(人を襲わないと)判断した」


『！･･･分かった。それが義勇の意思なら、私は従うよ』ニコッ


？１「」ガッ


？１「はぁ、はぁ、はぁ」


冨岡「起きたか」


？１「」ビクッ


バッ


『(女の子が鬼だと分かっていながら、それでも守っている･･･)』


冨岡「狭霧山の麓に住んでいる、鱗滝左近次という老人を訪ねろ
　 冨岡義勇と水無月Aに言われて来たと言え

　 今は日が差していないから大丈夫なようだが
　 妹を太陽の下に連れ出すなよ」


ザッ


？１「･･････」


『こんにちは』


？１「はい！？」


『初めまして。私は水無月Aと言います』


？１→炭治郎「あっ、俺は竈門炭治郎です！こっちは妹の禰豆子
　 (この人も刀を･･･足音もしなかった)」


『炭治郎、義勇が言葉足らずでごめんなさい
　鱗滝さんはとてもいい人だから、安心してね』


炭治郎「･･･あの、Aさんは･･･何をされてる方なんですか？」


『･･･鬼狩りだよ』


炭治郎「鬼狩り･･･？」


『急いだ方がいい。もうすぐ日が照る』


炭治郎「あの、鬼狩りって一体･･･」


『また会いに行くよ、狭霧山にね。
　頑張ってね、炭治郎。応援してる』


ザッ


冨岡「(もう)いいのか」


『うん。行こう義勇。まだ仕事が残ってる』


冨岡「また月屋敷にも行く」


『ん。じゃあまたね』


ザッ


鎹鴉「カァァ、A！任務、任務ダヨ！
　 南西ノ町ガ、鬼ニ"生ケ贄"ヲ捧ゲテル！！
　 助ケナクチャ、助ケナクチャ！」


『いつもありがとう、"刀畏(とうい)"』


鎹鴉→刀畏「イインダヨ！早ク行コウ！」


『分かった』


ザッ


刀畏「コノ山ヲ抜ケタラ見エルヨ！」


『見えた。
　結構大きな町だね･･･』


ヒソヒソ･･･


婦人１「ねぇ聞いた？今年は山田さんの家の明子(あきこ)ちゃんが行くらしいわよ･･･」


婦人２「まぁ、あそこはもう二人目でしょう？可哀想に･･･」



　

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