明日は公休と致します【S.S】 (ページ9)

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「もう別れよ！裏切りもの！」

カレ「まあまあまあまあ、落ち着けって。な？深呼吸深呼吸」

「別れるって言いよると！」

カレ「別れるなんて言うなよ！頼む！アイツとはただの遊びで…」

カレが目の前で手を合わせる

「遊びんつもりでも浮気は浮気たい！酷いよ、信じとったのに…」

こらえていたものがこみあげてくる

あ、私泣いてるんだ…

カレ「悪かった。マジでごめん」

カレに腕を引き寄せられ抱きしめられた

カレ「ごめんって。別れるなんて冗談じゃねえよな？」

「本気に決まっとっでしょ！」

私は、カレの体を力一杯突き飛ばした

カレ「許してくれるまで謝るから！ね？この通り！」

はぁ…早く解放してくれないかな

カレ「あ、そうだ！土下座。土下座したらいい？そうしたら許してくれる感じ？」

「は？」

カレの声がどんどん大きくなる

比例するように私の声も大きくなる

その声が大きくなるにつれ、周りに人だかりが出来てくる

ーえ、なになに？？修羅場？

ーねえ、男の方タオル1枚とかウケるんですけど

ーってか、女の人あれじゃない？雑誌に載ってた、ほら、なんて言ったっけ？

「さっさと部屋に戻れば？みんな見てるよ」

カレ「一緒に戻ろう？な？」

「ふざけるのも大概にして？戻るわけないでしょ」

カレ「そんな冷たいこと言うなよー。戻ってゆっくり話し合お？」

この期に及んでまだ別れたくない、ってどういうつもりなの？

カレ「俺はお前と別れたくない！ぜってぇに別れねえから！」

「どうして私と別れたくないと？ブレスレットの相手と一緒になればいいじゃない！」

カレ「お前くらいレベルの高え女じゃねえと自慢出来ねえんだよ！」

は？

カレ「それに長年付き合ってる彼女がいる、って友だちウケがいいんだよね」

そう言ってカレは笑う

「何言ってんの？」

カレ「それに、ぶっちゃけアイツ金持ってねえんだよな。何をするにも、お願いお願いって、うるさくてさ」

「あんた、バカ？」

カレ「他を見たからお前の良さが分かったっていうか、なんていうか…」

「何開き直ってんの？自分が何言ってるか分かっとると？」

カレ「お前にふさわしいは俺だけだと思うわけ」

「なんで上から目線なわけ？」

カレ「頼む！な？もっかいだけ話し合お？って、いってえ、何すんだよ！」

口より先に手が出た