明日は公休と致します【S.S】 (ページ7)

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カレ「なんだよ、確認したいことって」

「そんなに大したことじゃないんだけどね」

大丈夫
確認するだけ
私へのプレゼントの試着を店員にさせた、って笑ってくれたらそれでいいじゃない

私は一抹の不安を胸にカレを問い詰めることにした

「キャンプのことで一つ気になってたんだけど」

カレ「うん。なに？」

「今回のキャンプって誰と行ったの？」

カレ「いつものメンツだよ。佐々倉と、って言ってなかったっけ？」

表情は変わらない

「佐々倉くんとのキャンプ、楽しかった？」

カレ「ああ、楽しかったよ！久しぶりに飲んで、2人とも二日酔い」

私の印象では佐々倉くんはお酒が飲めない
むしろソフトドリンクで顔真っ赤にするくらい炭酸に弱い

きっとカレは誰かと2人で飲んだんだ
でも、浮気を追及する勇気も覚悟もない

浮気を疑いたいわけじゃないけど、このままうやむやなまま紹介もしたくない

私はフミに送ってもらった写真をカレに見せることにした

「ねえ、この写真、何？」

カレ「え…？」

お揃いのブレスレットをした男女の手元が写った写真

「これ、フミが送ってくれたの。親しい友達で公開してるってことはプレゼントか何か？」

カレ「そ、それは…」

カレの顔が引き攣る
サプライズ好きのカレの顔じゃない
サプライズ好きでも隠し事が下手なカレはいつもここでネタバラシになる

でも…

カレ「…」

「…」

聞こえるのは自分の心臓の音

カレ「あー、佐々倉が彼女のためのプレゼント欲しいって言ってたブレスレット、一緒に見に行ったんだわ」

「それを何であなたが試着してるのよ。佐々倉くんがすればいいじゃない」

試着を友人であるカレがどうして？

カレ「あいつがオマエもしてみろ、って言ったんだよ。女の店員と並べて写真撮ったらイメージ湧くからって」

無理な言い訳を並べるカレに不信感が募る

私に嘘までつかないといけない状況なの？

"浮気"

その2文字が頭をよぎる

「いつプレゼントするの？」

カレ「どうだったかな…そこまで覚えてねえや」

「嘘よね？」

カレ「さっきから何意味わかんねえこと言ってんの？写真一枚でちっちぇこと気にすんなよ。アレだろ。デートすっぽかしたこと怒ってんだろ？」

カレの口調が荒くなる

カレ「それはマジでごめんって。代わりになんか買ってやっから、許してよ。な？」

今更ご機嫌取り？
代わりになんか買ってやる？

どういうつもりよ

こうなったら意地でも浮気したって認めさせてやる