明日は公休と致します【S.S】 (ページ34)

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雅紀「しゃちょー、ウチ宛になんかおっきい荷物来てるけど？」

少し離れた席から声を掛けられた

今すぐ行きたいけど、問い合わせの電話対応中で手が離せない

「どこから？」

雅紀「タキガワ印刷所…ってもしかして！」

「最新資料じゃないかしら？開けて確認してくれる？」

和也「わっ、マジかよこれ…」

「どうしたのよ」

不安そうな声に、私も不安になり、電話を切りあげる

潤「最新資料、届きましたー！！」

そう言って一部手に取り、掲げる

「間に合ったわね！」

翔「ギリギリセーフでしたね」

和也「まっじでギリギリに寄越すじゃん。あのたぬきオヤジ」

「届いたことに変わりはないわ。夜中まできっと頑張ってくれたのよ」

国際会議前日の夕方、頼んでいた資料がようやく手元に届いた

「みんなのおかげよ？ありがとう」

潤「社長の力です」

「ん？」

翔「あの時、社長が頭下げてくんなかったらこれ、届いてません」

和也「今のうちに全部積み込んどきましょ？」

「ありがとう」

資料を一部手に取り、私はカバンの中にしまった

資料は無事に間に合ったけど、優雅にランチって気分でもないし、適当に済ませちゃおっかな

？「Aさん、一緒に飯行きましょ」

「え？」

財布を片手に外に出ると、待ち受けていたかのように彼が微笑み掛ける

どうしよう…社内恋愛なんてガラでもないし、他の社員に見つかりでもしたら

二宮とか相葉辺りうるさそうだなぁ…

何より彼に迷惑がかかるようなことがあったら…全て私の責任よ

思わずキョロキョロと辺りを見渡してしまう

翔「ランチくらい、いいっしょ？俺たち、付き合ってるんだし」

「え、あ、まぁ…確かに…」

って、え？

付き合ってるんだし？

「てか、そういうことは小声で言ってくれないかな？どこで誰が聞いてるか分からないのに」

翔「俺たちって言っちゃいけない関係なんすか？もしかして…ふ」

そ、そんなこと！

「そんなことないわよ！不倫なんて、してないわよ！」

翔「俺、まだ何も言ってないっすよ？なーんか、今日の社長おかしいなー。ま、とりあえず行きましょ。俺、シーフード好きなんです、知ってた？」

「知りませんでした。シーフードが好きなんですね。あーそーなんですね」

翔「ははは、変なのー」

また私のこと馬鹿にして

彼は私の考えていることなんて全てお見通しかのようにやさしく笑った