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「ふぅ〜終わった〜」
確認事項を何度も確認して保存を完了した頃、日はすっかり暮れていた
潤 「こっちも終わりましたー。目、痛え」
そう言って松本はメガネを外して目頭を押さえた
雅紀 「すご〜い、松潤、もう終わっちゃったの？」
潤 「2人でやればこんなのあっという間だわ」
翔 「思った以上に早く終わりましたね。さすが社長」
まぁ、日は暮れてすっかり夜だけどね
「ありがとう。みんなのおかげよ。でも…」
翔 「でも？」
「サンプルを取り寄せたり…とか」
最新の資料に切り替えたり、それに合わせてリハーサルもしなきゃいけない
和也 「まだ何かすんの？？サンプルなら会議前に取りに行くアポ、取り付けましたよ？」
「ありがとう。それもだけど、カラバリ増やしてくれたし、配布用は新しく発行しなきゃ」
潤 「今からっすか？？配布用、って、来月用の締め切りもう過ぎてますよね？」
「そうね。でも最新じゃないと辻褄が合わなくなるじゃない？」
和也 「急ぎの発注ってこと？？」
潤 「もう、印刷所閉まってますよ？今回の分の締切も来てるだろうし…」
「わかってるけど…」
和也 「代表者分の印刷を自分たちで、とかじゃダメなんすか？」
「勝ち取るには正確で、完璧なものを、平等に配布して、平等に提示しなくちゃいけないの」
翔 「兎にも角にもやるしかないってことですよね」
「うん！」
潤 「俺、社長の行きつけ知ってるんで行ってきます！」
あの会社の社長は締切にはうるさいし、
すぐに頭を縦に振る性格でもない
…頑固親父だ
でもそんなの躊躇してる場合じゃない
「私が行く！緊急の無理なお願いだし、私から頭下げてくる。タクシー呼んで」
翔 「でも…」
「任せて！ここは社長の私が直接頭下げるところなの」
翔 「わかりました。先方には僕の方から連絡しときます」
「松本、行きつけっていつものとこで間違いない？」
潤 「はい。あ、でももう時間も遅いんで、街の方にいるかも…。メールに住所送っときます！」
「了解。ありがとう」
雅紀 「タクシー、下に来たよ！」
「じゃ、行ってきます」
潤 「健闘を祈ります」
智 「社長ならやれるから！」
和也 「Aちゃんの愛想いいとこ、見せつけたれー！！」
雅紀 「笑顔で帰ってきてくださいね」
翔 「きっと大丈夫」
みんなに声を掛けられ、原本を片手に張り切って会社を出た
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作者名：ぽよりん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2023年12月15日 0時
