明日は公休と致します【S.S】 (ページ27)

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突然セレッソに呼び出された

何故か社長込みの社員全員

ウチには社用車はないし、
6人で行くとなると最低2台はタクシーがいる

2人きりになるなら3台はいる

気持ちを伝えるなら今しかない

そう思って手を繋ごうとした時

？「…一緒に、行きませんか？」

えっ…どういうこと？

潤「…タクシー、呼んであるんで」

そう言って社長の左手を掴んだ

A 「あ、ありがとう…」

松潤、もしかして…

社長もその気になってるし！

先を越された俺は、すかさず右手に鞄を持ち、左手で社長の右手を掴んだ

A 「えっ？あっ、櫻井…？」

「プレゼン資料なら一応持ったんで、俺と行きましょ」

雅紀「あー！翔ちゃんと松潤抜け駆けしてるー！ずるーい！」

対抗意識か？
…って、俺は何をしてるんだ？

でも、俺の方が社長のことを知ってる

Aさんは誰にも渡さない

A 「えっと…」

和也「行きましょ、社長」

智「そうそう。3人で仲良く」

A 「え、あ、うん…」

松潤と見えない火花を散らしてる間に、社長はニノと智くんの間に挟まれてしまった

和也「じゃ、お先に〜」

ニノたちはウィンクして先に行ってしまった

キュンっ

じゃねえよ！！

智「今日ね、お昼お寿司がいい」

和也「え、俺ナマモノむり。ハンバーグにしようよ」

雅紀「俺も行く！ねえ、焼肉行こ！」

A 「今からセレッソ行くのわかってる？お昼ご飯じゃないのよ？」

智「え？みんなでランチ行く話じゃないの？」

雅紀「ご飯行きまーす、って話だよね？」

和也「バカか！大会社様のところに行くんだよ、今から」

そうだ、今からセレッソに

親父の会社に行くんだよ

何やってんだ、俺…ガキじゃあるまいし

社長は4人で消えてしまった…

潤「なんか、ごめん…」

「俺こそごめん」

潤「ってか翔さん、社長のこと」

「ああ、好きだよ。前から。お前も？」

潤「俺は翔さんが好き、って思う前から。でも、その好きとはちげえ。人として、理想の上司として好きなんだ。だから、今回は譲るよ」

「え？は？どういうこと？」

潤「だから譲るって言ってんの。幸せにしなかったら許さねえから」

「え、あ、うん。幸せにしてやるよ」

なんか、不戦勝？俺、勝ったの？

この恋、実らせない理由が見つからなかった

絶対俺が幸せにしてやる