明日は公休と致します【S.S】 (ページ15)

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休憩中、給湯室で櫻井と一息つく

「どう？少しは慣れた？」

翔「は、はあ…」

「私は、よくやれてる方だと思うよ？個性溢れる、っていうか、凄いでしょ？彼ら。クセ強っていうか、個性的というか、そんなメンバー相手に思うこと言えてると思うし」

翔「自分では俺、空回りしてるんじゃないかな、って思っちゃうんですけどね」
そう言って彼は自嘲して微笑んだ

ここを乗り越えればね、
きっと大丈夫よ、あなたは

「自分に厳しいのね。少しずつ自分を甘やかすことも覚えるといいわ？」

割れる意見はまとめられなかったし、少し感情的になっちゃったけど、なんとかなるでしょう

「突然企業内留学生に選抜されたわけでしょ？混乱するのも無理ないわ？」

翔「ありがとうございます…」

「私はあなたが来てくれて良かったと思ってるわ。ありがとうね？期待してるわよ？」

翔「俺、もっとしっかりしなきゃですね！」

「ん？」

翔「一番新人の俺がしっかりしないと話もまとまりませんし！」

「まあね。しっかり頼むわよ」

翔「中断した会議、再開させましょ！なんか元気出ました。ありがとうございます！」

今すぐって…オトコノコって相変わらず単純ね

「ウチのメンバー、クセ強い人ばっかりだからふらふら〜ってどっかに行っちゃってるんじゃないかしら？」

休憩って私が言った途端に松本を除く3人の目が輝いてたのを私は知っている

翔「俺がメンバーたちに声かけて集めてきます！」

「あら、頼もしい」

翔「同じ社員同士早く打ち解けたいですし！」

「彼らならきっとあなたを歓迎してくれているわ。大丈夫よ？」

翔「はいっ！！」

彼がオレンジに来たのは所詮ただの企業内留学

でも、彼の中で何か成長に繋がって、ここに勤めたい、そう思ってもらえるなら嬉しいと心から思った