明日は公休と致します【S.S】 (ページ12)

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私の経営する株式会社オレンジはわいわいした空気感が嫌い、という私の独断により私以外男性

女を雇わないなんて男女差別、なんて言われるけど気にしてない

毎年冬になると、来年度の新規採用に向けて、企業間留学という形で冬に中途採用を取る

実際はお手伝いというか、親会社である株式会社セレッソが採用したいと考えている人がウチの会社に体験入社に来る、みたいなもんだ

毎年入ってくる子は、個性的な子が多くさすが上場企業志望の子だな、と感心させられる

頭が良くて、コミュニケーション能力もある、そんな子がウチの会社にそのまま入ってくれたらいいのに…なんて思うこともよくあるが、一般人からしたら知名度はまだまだらしい

ウチのメンバーも負けてないけどね

冬のプロジェクトが始動して数日、今年の新人社員が来ることになった

情報として教えてもらえるのは、出身大学と年齢、性別、それくらいだ

どんな子でもいつも通り仕事するだけなんだけど

？「社長〜新しい人ってどんな人なんですか〜？」

携帯を触りながら大野くんが尋ねる
彼の名前は大野智
普段は、職場に寝に来てる？って思うくらいのんびりだけど、仕事は作業効率が人一倍いい
今日のノルマ終わったから帰る〜と勝手に帰ることもしばしば

？「ねえ、今度はオンナノコなの？」

彼の名前は相葉雅紀
みんなは相葉ちゃんと呼んでいる
いつも笑顔で、ちょっぴり繊細。そして動物好き
取ってくる契約は大体アニマルスポーツ
例えば馬術とか、鷹狩りとか専らそっち系

「それが私もイマイチ分かってなくて、K大卒の30代男性ってことしか情報がないのよ。ごめんね」

そう謝ると、「また男かー、いいや。今回は頼れる人だといいなー」ってつぶやく

？「ってか、いつまで持つかじゃない？」

隣でクククッと笑った彼はニノこと二宮和也

「あんまりいじめないでよ？」

和也「もー分かってるって〜。Aさんの右腕増やせるよう頑張りまーす」

彼は、自分なりに私に相応しい人材を育てたいと頑張るあまり少々冷たくなる
でも、営業に連れて行くとコレがプラスになる
敬語とタメ口の絶妙なバランスで相手の懐にスッと入り込んであっさり契約成立となる

？「社長、ここどうしましょう？俺的にはもう少し…」

そう言ってパソコンの画面に映る昨年度の決算報告書を私に見せる彼は松潤こと松本潤
どんな時もどんなものにも情熱を注ぐ彼
ひたむきさと前向きな姿勢、そしてセンスは抜群だ