イケメン度40% ページ43
.
『かなちゃん。』
女神の微笑みとも間違えられそうな柔らかな笑みを浮かべたAは明石さんに声をかけた。
明石さんは体育館裏でひっそりと座っていたのだ。
「あ、あわわ!A様...!とあなたですか....。」
Aを見つけると笑顔になったが俺を見た途端すんっとした真顔になった。
『かなちゃん、すごかったよ。歌上手いんだね。』
そう柔らかな笑みを浮かべたままAは言った。
刹那、地面に赤い液体が数的垂れた。
明石さんの鼻からは血がつうっと流れていた。
『か、かなちゃん..!急に鼻血が!』
驚いたAが明石さんに近づくととんでもない速さで後ろへと下がった。
「ま、待ってください..。これ以上Aさんと接近したら、ぶっ倒れます..!」
苦虫を噛み潰したようような顔をしていっていた。
あ、相変わらずだな...。
感動で震えている彼女に思わず苦笑いをこぼした。
.
賑やかな学校の廊下を俺とA、そして明石さんと歩いていた。
いつも通り、周りの視線が痛い。
Aの左側で歩く明石さんの手には一眼レフが持たれていた。
そしてそのまた左では、俺がいる。
二人の間に静かながら、火花が散っていた。
そんなことは知らずAは、チュロスを頬張るのだった。
.
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
61人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハムエッグ(プロフ) - うぐっ・・・・・・!コメントありがとうございます・・・! (2023年1月17日 19時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
ひーな(プロフ) - うぐっ……!夢主ちゃんイッケメン…!!! (2023年1月9日 13時) (レス) @page24 id: e6a88033a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハムエッグ | 作成日時:2022年6月26日 18時